畑・生き物・美術

畑にある命・美術品が教えてくれる命の意味を農作業しながら考える。

ルーベンス「ヴィーナスの戦車」 巨大な蛇神の餌場・食糧の消費と生産

 

上野の西洋美術館でルーベンス展が近く開催されるそうだ。

そのルーベンスの作品で、また興味深い物を発見したので調べてみた。

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ピーテル・パウルルーベンス「ヴィーナスの戦車」1630年 スウェーデン国立博物館

野外のヴィーナスの石像の前に大勢の裸の幼児がいる。幼児たちは勝手気ままに遊び、踊り、木の実を食べ、キスをしたりしてじゃれ合い収拾がつかない。幼児たちの背中には小さな翼が皆ついていて、数人が宙に舞い上がっている。キューピットらしい。画面右手には二人の女が手に鏡と櫛を持ちその手を上に上げて空を見、背後を見るという訳の分からないポーズをしている。キューピットの養成学校があるとしたらこんな絵になるかもしれない。画題の「戦車」は上の隅にごく小さく描かれている。

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白鳥に曳かせた古代の二輪戦車。御者は光背を背負った裸の男。ヴィーナスは戦いの勝利に関連付けられているのだろうか。ギリシャローマ神話に詳しくないのでよく分からない。

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キューピットたちは拡大してみるとあまり楽しそうな顔をしていない。手前の樽に腰かけた子は右の矢を射る子の的になってそれを制止しているのか、尻の穴に何かを突っ込まれてびっくりしているようにも見える。後ろの直立した子(女の子?)は背後から何かに襲われているように見える。その右の椅子に腰かけて木の実らしきものを口にしている子は手の形がおかしい。右手先が蛇によって体から離され咥えられて変に回転して不自然になっている。左手先も蛇に咥えられているようだ。このキューピットたち、遊んでいるのではなく大蛇に襲われてるらしい。

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キューピットたちの群れの奥、左の方にまさに大蛇に喰われている子が描かれている。上半身を呑まれてほとんど尻しか見えてない(イラストで黄色く表したのが子供たち)。その尻のすぐ右下にも顔と手だけを見せている子がいる。上方から降りてきた巨大な蛇に喰われている。その巨大な蛇の頭の中に森の樹の間に大勢の子供たちがいるらしいのが透けて見えている。奥の方でも大蛇たちが幼児を喰っているらしい。

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宙を飛んでいると見えた子は、拡大してみると手足を大蛇に咥えられ、吊り下げられて苦痛に顔をゆがめているのが分かる。雲も、樹も巨大な蛇と化して子供を咥えている。奪い合うようにして人肉を喰おうというところである。

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キスをする幼児? される方は明らかに嫌がっている。この子は色が茶色っぽいが暗い色は生命反応が薄いことを示していると思う。この子の左手先・左足は果たしてまともにあるのか。後ろの洞窟のような所に横たわった子は巨大な蛇の口の中に入り込んでもはや表情も失っている。上図左図手前の木の実を手にした子の顔は死にそうな表情である。

上図右の女二人。どうやら巨大な蛇に襲われて逃げまどっているらしい。赤い服・青い服・白い袖が全て巨大な蛇になっている。化粧途中に襲われたらしい。

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ヴィーナスの像の後ろにあるのは、食糧として人間を保存しておく為の「ドルメン」だろう。出られないように出入り口は高い所にある。ここから幼児たちを出してきて、蛇神に捧げるのだ。

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この像、石像にしては生々しい。ルーベンスらしい豊満な体の女。しかし腕や足は太く筋肉がよく付いている。腹が出て妊娠しているようにも見える。

手の持っているのは蛇神へ通信するための装置か、または単に子供の手の骨かも知れない。フライドチキンの様にして食べていたのか、ヴィーナスの口の端は赤い。眼全体が黒く、下の幼児たちを見る目が冷たい。おいしそうな食べ物をよだれが出そうな顔で見つめている。

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この絵を全体的に見るとこうである。空から巨大な蛇神たちが降りて来ている。地上にはその餌となる人間の子供たちがヴィーナスによって用意されている。ここは餌場である。巨大蛇型宇宙人は人間を自分たちの食糧として創り時々喰いに来る。

ヴィーナスは餌場を管理するために地上に置かれた、人間と爬虫類人とのハイブリットかもしれない。

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このヴィーナス、どうも股間に男性器を付けているように見える。アダムとイブを分ける以前、ハイブリット種は両性具有だったのかもしれない。

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画面手前の地面にまた恐ろしい物が描かれている。白い布を被せられた物は人間の切断された足だろう。大きさからすると大人の足だから、右の女たちのどちらかの物だろうか。画面手前の地面に切断された足を転がすあたり、ラファエロの「ひわの聖母」と表現が似ている。右手には小さな子供の死体に青い布が被せられている。尻をこちらに向けてうつぶせに置かれている。赤ん坊ほどの大きさである。

これらの上の、赤い布の被ったバスケットの中にあるのは、三本の切り取られた男性器? 蛇たちが集まって来ていて口を向けているから人肉には違いないが、僕にはどうしてもこれが並べられた三つの亀頭に見える。男性器は命を産む為のシンボルとして考えればこれが描かれていてもおかしくない。ミロのヴィーナスを以前このブログで精査した時に、腰から下の後ろ姿が男性器そのものだったのを思い出す。

幼児たちを大量に喰い、死なせた後は人間の女たちに子供をどんどん生んでもらうと言う事で、象徴的に男性器を描いているのか。この絵には食糧の消費・生産が描かれている。