畑の生き物と共に

農園の生き物の事を絵日記風に書いてます。自身も土と共に生きたいと思って転職した中年農業5年生。

ジャガイモの花は何のためにある?

ジャガイモの花
ジャガイモの花 posted by (C)カール茅ヶ崎

左はジャガイモ・真ん中は花・右は果実の絵。

 

ジャガイモは地下の塊茎で栄養繁殖をする。

芋を地下に植えておくと・・・・[ほう芽後2週間で主茎の頂部につぼみが出来、その後2週間で開花する。花房は十数個の花からなり、花は白、青、紫、赤紫など品種によって異なる。風媒によって受粉し、トマトに似た果実ができる。](農文協発行「作物栽培の基礎」による)

花は咲いても、受精して結実させる事はほとんど無いらしい。果実は見たことがない(絵は本の写真を写した)。ごくたまに生るらしい。それでも花は必ず咲くようだ。

それでは花は何のために咲くのか。実を結ぶことなくただ咲くのでは意味がないではないか。

 

きれいな花だ。かつては観賞用に栽培されたこともあるという。みずみずしい5枚の花びらがミツバチを待っているかのようだ。いくつもの花がアジサイのように球状になり株の頂上に突き出ている。ジャガイモの畝は花のその塊がいくつも並んで、見方によっては花畑のようにも見える。虫たちにとっても目立つ花だろう。

 

人による品種改良によってたくさん食べたい根茎をより大きなものに、実はうまくなくいらないから結実しないものにして来たのか。

それともう一つ考えられるのは、植物体による繁殖の可能性の拡大すなわちジャガイモ自体が子孫を残したいがために、花の受粉による結実播種の他に地下茎による栄養繁殖の方法をも持たせた事が関係しているのだろうか。

本来種子によって繁殖するのだが、それ以外の繁殖方法に変わった植物はたくさんあるようだ。たとえばサツマイモのように茎を植えておくだけで、また葉を植えただけでそこから根を出すものもある。子孫を絶やさないようにあらゆる方法で繁殖しようとしているかのようだ。

 

何しろヒトよりもはるかに長い年月を生き残ってきた生物だから、その生き残り戦略はヒトの計り知れないものがある。

将来地球環境が激変しても生き残れるだけの多様性も植物は持っている。一見無駄に見える機能を残しておいても、未来の可能性のためによいだろうという事か。