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畑の生き物と共に

農園の生き物の事を絵日記風に書いてます。自身も土と共に生きたいと思って転職した中年農業5年生。

社会性昆虫のアリは人間社会をどう見ているのだろう?

アリ
アリ posted by (C)カール茅ヶ崎

畑の中にもアリはいる。特にニラを植えてあるあたりにはアリの巣があり、たくさんの小さな穴があり、アリがしきりに出入りしている。

アリはアブラムシの尻から出る甘露が好きで、それをもらう代わりにテントウムシからアブラムシを守っているという。しかし土の中のトビムシやダニ・ムカデ等を食べてくれるらしい。農作物にとって害虫の面もあり益虫の面もあるから、よほど巣が巨大になったりしない限りほおっておく。

アリにとってはただ生を営んでいるだけなのだ。大地震が来ようが土が放射能汚染があろうが、女王アリのためにただ巣を作り食糧を運び子孫の繁栄を計っている。

アリは人間社会をどう見ているか。

「1億2500万年の歴史を持つ俺たちから見れば、たかだか200万年前に出てきた変な奴らの事なんてあまり気にかけてないぜ。しかしよく観てみるとこいつら身体を外骨格で包まず、薄い皮膚だけでよく生きていられるな。水風船みたいな身体だ。それに脚が前脚と後ろ脚の2対しかなく立ち上がって歩くなんてのは不安定で動きが鈍くて天敵から逃げられないだろうに。大あごも触覚もなくてエサも採りにくそうだ。・・・・

こいつら生態系の頂点に立っているように思って図に乗っているが、やっていることは結局生態系の破壊だけじゃないか。地面をコンクリートやアスファルトで覆い尽くして土中の生物たちを殺しまくり、森をなくし海を汚し大気を汚染させる。自分たちの生だけを考えて他の生き物の事を顧みない。そうやって生態系を破壊することが自分たちの首を締めていることがまだわからないのか。・・・・そのうち地球の自浄作用として天地がひっくり返るぞ。

アリとして生き続けることを決めたオレたちは、大自然の中で自分の分というものを知っている。人間その他の天敵に巣を壊されようがただ黙ってその巣を作り直し、仲間を踏みつぶされようが生き残った者がいつもの作業を黙々と続ける。自分が死ぬ時も人間みたいにあれこれ考えずにただ死ぬ。いつもの作業をしながら自然に逆らわずにただ死ぬ。人間ていうのは自分たちが最も高等な、価値のある生き物だと勘違いしている所が下等だ。頭の悪い人間は自分の愚かさにさえ気付けない。」