名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

路傍の雑草に教えられることがある。

トウダイグサ
トウダイグサ posted by (C)カール茅ヶ崎

畑の隅・農道の傍らに不思議な形の雑草がある。この雑草が「トウダイグサ」という名前であることを今日知った。

絵は畑の納屋の入り口に生えたその「トウダイグサ」を真上から見たところだ。15センチくらいの高さだ。

なんて幾何学的なリズム感のある形なんだろう。

一本の茎の上方に、計算されたとしか思えない五角に広がる茎・その一角一角の茎の上方で葉が三枚で皿の様になり、皿の中に漏斗状にまた三枚づつの葉があり、その中に花みたいなものが咲いている。

昔小学生の頃だったか、姉が持っていた変わった定規を思い出す。プラスチック製で四角い定規の真ん中に円形の歯車状に穴が開いていて、その穴に中にさらに小さい歯車状のプラスチック版をはめる。小さな歯車に開いている穴に鉛筆の先を突っ込んで外の大きな歯車に押し付けるようにように回しながら線を描いていく。すると原子の模式図の様な絵が描ける。アナログで描けるデジタル画像だ。

 

専門家でないのでどこが花だかガクだかわからないが、この形は素晴らしい。まるで設計図通りに組み立てられた人工物のようだ。色も鮮やかな薄緑色できれいだ。

調べるとこの雑草の名前は、岬の「灯台」ではなく、時代劇などで見かける部屋の中を照らす「燈台」に似ていることから付いたらしい。そう言われれば1本の茎の上に5つの皿があってその皿の中に3つの灯がともっているようにも見える。「ポインセチア」と同じ「トウダイグサ属」で茎や葉から出る白い乳液は有毒・・・・。

 

この何の役にも立たない路傍の雑草の形でも人間には作れない。似たようなものは出来るだろうが、種が発芽し、成長し、この形で花を咲かせる事はもはや神の御業だ。

花の美しさにあこがれて造花を作ってもそれはまがい物で、生きたものではない。命って素晴らしい。