名画の中に、「巨大な蛇型生命体が上から降りて来る様子が隠されていてその口に喰われる人間が表現されている」と何度も言っているのだが、いくら言っても信じてくれない人がほとんどだろう。人間を喰う大型の蛇など、神話や伝説上の話であり、誰かの空想上の物だと思うだろう。
僕にはそれが見えてしまうのでこのブログで順次紹介している。ただ、空から降りて来る巨大蛇があまりにも大きく表現されているので、それが蛇型である事がいまいち伝わりにくいかもしれない。
そこで今回は巨大蛇型生命体が蛇型である事がよく分かる姿を集めてみた。人間における認識の蛇はなんと言ってもあのにょろにょろとした胴体の様子である。
クロード・モネ 「死の床のカミーユ」 1879年 オルセー美術館
モネの妻が32歳で病死した時の絵である。愛する妻が若死にしたからと言ってその姿を絵にして残すなどモネも趣味が悪い。
この絵には大きな蛇に巻き付かれているカミーユの姿が描かれている。
左、元絵。右、画質を変えた絵。カミーユの上半身と大きな蛇の頭とが重なっている。大蛇の目は彼女の顔の横に見えている。または彼女の顔自体が大蛇の目にもなっている。大蛇の口には小さな人間が(カミーユは歴史上の巨人族を象徴している)咥えられているようだ。
分かりにくいが、カミーユは身体を蛇に巻き付かれながら、小さな人間を数体手に持っていて、それを蛇に喰わせているように見える。
大蛇の口の下には長い胴体が横たわっているようだ。頭部に繋がる胴体だと思える。獲物に巻き付いて身動きをとれなくさせてから、ゆっくりと喰うのが奴らのやり方なのだろう。
レンブラント・ファン・レイン 「ペルセポネーの略奪」 1631年 ゲメルデガレリー(ベルリン)
ペルセポネーの乗った馬車をゼウスが襲う。その様子を遠目に見れば、正にリアルな大蛇の姿が見えて来る。ゼウスと大蛇は一体である。
エル・グレコ 「受胎告知」 1596~1600年 ビルバオ美術館(スペイン)
西洋画における「受胎告知」の絵は、神による人間の創造方法の説明がなされている。この絵では聖母マリアと天使ガブリエルの聖書物語だけでなく、蛇型生命体と地球由来の猿人の遺伝子がいかにして混ぜ合わされたかが描かれている。この絵では雲や楽隊等によって巨大な蛇の形が構成されており、その腹から卵子らしきものが吐き出されている。ガブリエルの乗った雲から放出された精子がかけられている。爬虫類と哺乳類、種族を超えた交配が可能だったらしい(人間が猿人ほど毛が多くないのは、爬虫類遺伝子が入っているからかもしれない)。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「マルメロ・レモン・洋なし・ぶどう」 1887年 ファン・ゴッホ美術館(オランダ・アムステルダム)
額縁の中の絵だけを見ていると気付けない。この絵が実際の光景の一部を小さな窓からのぞいた光景だと考えるとよい。すると、小さな人間の頭をたくさん集めて巻き付いている大蛇が見えて来る。
ティントレット 「磔刑」 1550年 ソウマヤ美術館(メキシコシティ)
地を這って奥からすり寄ってくる巨大な蛇。長い胴体は後ろに繋がって流れている。この大蛇はイエスを処刑する人々を口に入れているようだ。