名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

収穫残渣の豆殻を売る

豆殻柊鰯
豆殻柊鰯 posted by (C)カール茅ヶ崎

研修先で黒豆の脱粒・選別をしている。(絵の右下は選別をしているところ)

脱粒した豆殻は少しだけとっておけ言われた。何に使うのか聞いたら節分用に売ると言う。黒大豆の茎の、カサカサに乾燥したゴミの様な残渣が売り物になる事に驚いた。

「豆殻を持って豆を煮る。」のことわざ通り、焚き付けくらいにしかならないと思っていた。

「やきかがし」という風習を全く知らなかった。調べると・・・・節分の時、鬼除けの為に豆の茎に焼いたイワシの頭を刺し、ヒイラギと合わせてワラで束ね玄関先に飾るという事だ。豆の茎の固さ・ヒイラギの葉のトゲ・イワシの臭さが鬼を遠ざけるという風習だという。漢字で「焼き嗅がし」と書くらしい。

昔はどこの農家にも普通にあった、捨てるようなものを組み合わせて魔除けにしたとは、どんな物でも捨てずに役立たせるエコな生活をしていたのだな。自然と近い生活をしていたのだな。

今では藁も豆殻も柊も一般の人には手に入らないから、それをセットにして売るというのは面白い。研修先農家では、中秋の名月の時にススキを売っていたのに驚いたが、正月の七草粥のナズナ(ペンペン草)にも感心させられた。

考えてみれば、この他に七夕の笹も売れそうだ。また少し加工・調整すれば藁のしめ飾り・米ぬか・もみ殻・もみ殻燻炭・カブトムシの幼虫も売れそうだ。長年続く農家には都会人にとっては新鮮に見える所がたくさんあるだろうから、その辺を生かしているのは面白い。