近所の野良ネコその2 posted by (C)カール茅ヶ崎
僕の家にはあまり陽が差さない。唯一台所の掃出し窓の外に午前中は秋の日差しが当たる。そこを最近の野良ネコに占領されている。ふてぶてしく堂々と日向ぼっこをしている。
このネコは前に描いたブチネコとよく一緒にいて仲がいい。近寄るとすぐ逃げるのでオスどうしかオスとメスなのか分からないが、コイツの方が態度がデカい。
向かいの家の奥さんにエサをもらうときは可愛い鳴き声を出すが、いつもは肩を揺らして歩いていて僕をにらみつける。
隣の物置小屋の隅で生まれ(と近所のおばちゃんに聞いた)、人に飼われず、野良で生きて行くことしか知らずに育ったこのネコはヒトに対して警戒心が強い。寝ていても人が近付くとすぐに起き、いつでも逃げられる体制をとる。絶対体を触らせない。
屋外で、他人に飼われずに生きて行くつらさをこのネコの顔つきが表している。
新規就農者は、新しく農園という会社を立ち上げて農業界に入り込むのだから、また屋外での仕事が多いのだから厳しさを覚悟しておかなければならない。