名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

そらまめの花の受粉はどうなっているのか?

ソラマメの花その3
ソラマメの花その3 posted by (C)カール茅ヶ崎

そらまめ等のマメ科の植物は自家受粉するという。虫の助けを借りて受粉する虫媒花でなく、風で受粉する風媒花でもなく、ほっておいても自分で受粉するのだという。

ソラマメの栽培は2年目だが、確かに去年は何もしなくてもいつの間にか豆の入った莢がなっていた。

蜂が受粉の手助けをしているかのようなこの絵は間違いだ。なぜこんな虫入りの絵を描いたかというと、そらまめの進化の過程に興味があったからだ。

実際に花を触ってみると面白いことに気付いた。花びらは上方の傘のように大きな旗弁の下に、2枚の翼弁がある。翼弁には黒っぽい色が部分的に付いていて目立つ。その翼弁を指で左右に開くと真っ白な2枚の竜骨弁がある。竜骨弁をつまんで下方に下げるとおしべ・めしべが姿を現す。紙袋の口から物を出すような形でおしべ・めしべが出てくる。水平に伸びたおしべ・めしべは途中から曲がり、天に向かっている。

虫が翼弁をかき分けて竜骨弁の上に脚を下ろすとその重みでおしべ・めしべが顔を出し、その奥の蜜が吸えるようになる。蜜を吸う虫の身体におしべの花粉が付きそれがめしべに付き受粉する・・・・とこういう仕組みなのかと最初思った。

ネットで調べてみると、「虫は花弁を開くことができずおしべ・めしべまで到達できない。花が生長し自分で開く過程で自動的に受粉する。」ということらしい。

 

それじゃこの花は何のためにあるのか。

こういう不思議なことが植物の世界ではよくあるようだ。

じゃがいもには花が咲き、たまにトマトに似た実がなるらしいが、実際は地下の芋で繁殖する。さつまいもは芋をもとにつるを生えさせてその芋づるで増える。花も咲くが何の意味があるのかわからない。フキノトウはフキの花になる部分だが、繁殖には地下茎を利用する。

雑草のスギナは主に地下に張り巡らした根で勢力を拡大するが、春になるとツクシンボを地上に出して胞子を飛ばす。繁殖方法を2種類持っている。

繁殖方法を複数持っていた方が、何かあった時に生き延びる確率が大きいということか。

もしくは農業の長い歴史の中で品種改良させられて来て、過去の遺物として実用にならない生殖器官となってしまったのか。

野菜の原種は皆食べるとこが少なくおいしくなかっただろう。それを人間が改良してきた。少しでも実の大きいもの・おいしいものを選び・交配させ、突然変異で人間にとって都合のいいものがあったらそれを利用し・・・・と次第に今の野菜に近づいてきた。

現代の野菜を見て自然そのものを感じるのは錯覚かもしれないな。牛豚鶏はまさに人口のものだし、山林も人の手がかかって初めてそれが出来ている。野菜の種は「F1」種という一代限りの交配種がほとんどだ(種取りして翌年その種を使っても同じ品種が出来ない)。身の回りの自然は必ず人の手が入っていると思わなければならない。

 

・・・・で結局そらまめの花は虫が受粉を仲介しているような形をしているのにそうでなく自家受粉なのは・・・・わかりません。

 僕が思うにそらまめの花は進化の過程で虫媒花の時期が必ずあったに違いない。突然変異の自家受粉株を人が増やしたのだと思うがどうか。