名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

シャガール 「私と村」 仮想現実を見せられる人間

近代絵画に関しては作者の没後50年だったか75年だったか経たないと著作権の問題が生じるらしいのであまり触れないでいる。ただこのブログは営利目的でなく、多くの人に見られても1円も稼げないのでお目こぼしがあっても良いと思う。

シャガールの絵は夢の中のような幻想的風景を、キュービズム的タッチで描いたと言われているが本当にそうだろうか。僕は元々既存の価値観にはことごとく反発する天邪鬼な性格である。

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マルク・シャガール 「私と村」 1911年 ニューヨーク近代美術館

画面右側のシャガールと、左側の友達同然のヤギが面している。遠景に村の光景。楽器を演奏する(?)女性や家が逆さまになっているのは夢の中の1シーンだからだろうか。シャガールが手の持つのはユダヤ教の「生命の樹」とされる。彼の首元にもユダヤ教徒を表すロザリオが見られる。ヤギの顔の中に搾乳中の女性が描かれているのは、彼がヤギを見る事で故郷の村の風景をそこに見ている事を表しているのだろうか。キュービズムと言うのは作者の目に映る光景を頭の中で再構築し、それをそのままキャンバス上に移し替えた物と説明されている。

それにしても画面上に散らばった丸や三角の形、その形に沿ってはっきりと色が変わるこの描き方はどうも受け入れにくい。これがキュービズムだと説明されて何となく納得し、この絵を通り過ぎて次の絵に移って行くのが大半の人の行動ではないか。

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ヤギの目ははっきり描かれている。そこに強い意志を感じる。それに対し人間の目は白くぼやけている。ヤギの目によって催眠術をかけられた人の目である。ただヤギを見て故郷を思い出して乳しぼりの昔を懐かしんでいると言うのではなく、幻覚、または仮想現実を強制的に見せられている図ではないのか。

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解像度の高い画像が見つからなかったのではっきり分からないのだが、逆さの女性は大蛇に咥えられて引きずられているように見える。村の家並みや樹々は人を襲う大蛇が描かれているように思う。蛇の顔の目が樹々の所々に見える。草刈り鎌を持って歩いている男は前の二者の目の間にあって死神の様だ。

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ヤギの餌または「生命の樹」とされる部分。二匹ほどの蛇が見えた。その口先には喰われる人間がいる。

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目を細めて画面を大きく見れば、また別の形が見えて来る。見つめ合うヤギと人の目を両目とする巨大な蛇の顔が浮かんできた。

口元の円形の形は人間の尻であろう。頭が右側にある。ヤギの口がちょうど女性器になっているようだ。そこから白っぽい丸い物をたくさん出している。この円形の中に表された女は、自身を巨大蛇に喰われながらも子供をたくさん産んでいるところらしい。

ヤギの顔の中の搾乳中の光景は、巨大蛇の目から出された青いビームのような物の中の光景である。まるで映画かテレビのように右の男はぼんやりと見せられている。テレビドラマやネットゲームにはまっている人間はこの男のような目をしているかもしれない。

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全体図。生命の樹の所はこんな風にも見えた。人間の股から産まれ、這い出る子供である。

画面左下のC字型の赤い線は人間の胎児に見える。その背後にあるピンクの尻の中の光景が透けて見えているのだろう。

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画面全体を大きく見る。すると人間の男女の繁殖行為が隠れている。イラストで赤い輪郭が女。丸い尻の上に背中や顔・手が見える。青い輪郭が男。右下に尻と左足がある。左上に脇と左手。顔が向こう側にあるのが透けて見えている。

女の股から這い出る、またその体内にも子供がいる。「生命の樹」を持つ男の手はこの這い出る子供の手に見える。男の尻からも子供が出ているようだが・・・・この絵でははっきり分からない。

キュービズムと言うのはこういう隠し絵が元々の絵の主題に関わらず、元々の登場人物等の形にこだわらずに、幾何学的図形を中心に自由に重ね描きしてある絵の事を言うのかもしれない。抽象絵画と言うのも同じように隠し絵を主体にして、物の形を自由に変形または無視して描き上げた物かもしれない。登場人物等の形をなぞってみても「分けが分からない」のは当然だろう。

 

人間は生まれた直後から洗脳されている。洗脳済みの親から、教師から、またテレビ等から何度も上書きされる。だから何も気付かない。本当の世界を洗脳眼鏡で見せられている。仮想現実を現実として見ているらしい。

テレビを見なくなって5年ほどになる。NHKも解約した。テレビを見ない事には多少不安があったが、離れてみてそれがいかに時間の無駄である事だったかが分かった。ネットニュース・YouTubeが今の情報源だがそれを見るとテレビの嘘が暴かれている。ニュースでさえ嘘を伝えている。ネットも玉石混交で注意しなければいけないが、たまに真実と思える情報が得られている。テレビはこれ見よがしの洗脳装置であるから見てはいけない。