古い日本画に分かり易いリアルな、写真のような画像がある。以前も見た作品だがもう一度イラストを描き直しながら見る。
「高野山聖衆来迎図」絹本著色三福 平安~鎌倉時代 有志八幡講十八箇院蔵 国宝
この絵の左下隅にある岩の部分である。
全体を明るくしてみた。阿弥陀如来が眷属たちを引き連れて西の空からお迎えに来る。左下隅に描かれているのは地上の山か。ごつごつした岩に木の根が絡みついているように見えるが・・・・。
岩に張り付いた木の根? 白い花のような部分もあるのでここは阿弥陀を迎える花のように見せたいのだろうか。
この部分の真ん中を拡大すると、人の手のような物が見えて来ないだろうか。その上と下には人の足があってその手を挟んでいるように見える。
この岩の部分は怪物の正面の顔に見える。
岩山全体を見ると、人間の手足を咥えた大きな爬虫類の顔がこちらを向いているように見える。人間をバラバラにして喰っている大蛇の顔が描かれていると思える。
この絵は絹に岩絵の具で着色した物であるはずで、こんなにも写実的な描画が見られるのが驚きである。西洋の絵画と変わりが無い。蛇の食人が描かれている事においても西洋と東洋の違いは無い。恐らく地球を支配している者が同じだからであろう。