名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

雪村 「山水図(冬)」 蛇神の食人とその人間の繁殖

この絵が前回の朱端の絵と非常によく似ている。同じ16世紀日本の水墨画で、作者は雪村(せっそん)と言う名である。 雪舟と似た名だが、雪舟より生まれが80年ほど後だ。師弟関係は無く、雪舟を尊敬しこの名を付けたらしい。

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雪村周継 「夏冬山水図」(2幅のうち冬図) 16世紀室町時代 京都国立博物館 重要文化財

似ているのは構図である。画面左下に松を抱いた岩山、右に河か何かがあり、小舟が浮いている。上の方は河の対岸は無いが遥かに霞む雲か霧があり、観る者の空想を掻き立てる。空の中に月や星のような丸い光もある。

この絵にの中の隠し絵が朱端とそっくりである。調べた結果巨大蛇が人間を喰う図、人間の繁殖を促す男女性交図がよく似ていた。

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細かく見て行く。まず画面右下の水に浮かぶ小舟とそれをこぐ人の辺り。拡大し、画面を明るくしてトレースすると、大蛇が人間を咥える絵があちこちに見えて来る(小舟をこぐ人・波を表す線・建物と樹の枝等、即物的に判断し固定観念で見ているとなかなか見えない。別の絵が隠されていると思って多角的に見て初めて見えて来る)。

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画面左下は大抵の絵でもそうであるように人間の山積みがある。小さい人間・大きい人間が積み重なっている。それらを上から大蛇が咥えこむ。

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画面中ほどの岸辺の小道。同様に上から来た大蛇に人間たちが襲われている。小道の地面は大蛇の頭であると同時に大きな人間の身体にもなっているからややこしい(一つの画像が二つにも三つにも見えるようになっている。どうやって描いたのか分からないが、手描きでは無く多分コンピュータソフトを使ったのだろうと思う)。

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上部の空間にはボヤーっとしていてつかみどころが無いが、僕には右のイラストのように見えた。上から降りて来た巨大蛇が人間を口に入れているらしい事が次第に見えて来た。二人の人間が重なって性交しているらしい部分もある。

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全体図のイラスト化。

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画面全体を大きく見るとこんな風に見えた。人間の繁殖を促す性交図である。浮世絵の春画並みに露骨なエロ画像が隠されていた。この性交図の下方部分が中国の朱端の絵とそっくりだ。左隅に男(青)がいて、大股を広げてこちらに見せ、男性器を女の性器に突っ込んでいる。右手は女の腰を抑え、左手は男性器の根元を掴んでいる。女(赤)も尻をこちらに向け、左足を大きく上に上げて男の身体の上に置いている(対面横臥位は珍しいと思う)。上半身の腕や頭の位置が不鮮明でよく分からないが多分こうであろう。男女の結合部分から子供が数人生まれ出ている。

その上にも男女の交合図がある。セックスしながら子供を出産している。イラストでは三人が同じ格好で後背位の形をとっているが、二組なのかもしれない。

彼らは交接・出産しながら上から来た巨大蛇に喰われている。

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こういう風にも見える。ここでは四匹の巨大蛇を捉えてイラスト化した。皆人間を喰っている(空に浮かぶ白い丸は巨大蛇の眼或いは人間の眼である)。詳細に見ても大きく見ても蛇が人間を喰う場面が見える。その事が動かしがたい真実であると言うかのようにしつこく訴えている。

朱端は中国・明時代の人。雪村は佐竹家の出で関東や東北を根拠地にした室町時代の人(Wikipediaによると)。朱端の作品が対明貿易で鎌倉辺りまでやって来て。雪村が鎌倉の禅寺でそれを見、中国に憧れて模倣したのではないか。・・・・と思えるほどこの二作品は似ている。或いは両国の二人に似た絵を描かせた大本の指示者が同じ蛇型生命体である可能性は無いだろうか。