名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ドガ「風呂の後の朝食」 今まで見た中で最も残酷な絵のひとつ

前回のドガの作品を同じ画題で少し大きくした物を見付けた。怖いもの見たさでまた検討する事にする。

エドガー・ドガ 「Breakfast After The Bath(風呂の後の朝食)」1895~1898年 スイス バイエラー財団 

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縦横約80cmと前回より2倍以上の大きさになっている。これの方が後に描かれた物らしい。

表現の残酷さも前回よりも勝っている。

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画質を変えるとより分かりやすい。風呂から上がる女に蛇が張り付いているのは同じで、右手・右足・頭が切断されてるのも同じ。ただメイドの抱える赤ん坊は見えなくなっていてはっきりとティーカップが描かれている。床が全面血の色になっている。左下のタオルを模した巨大な蛇と右のカーテンを模した巨大蛇の表現が若干違っている。

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最初血だらけの床に人間が横たわっているのが見えた。風呂から上がる女の足元に左向きの顔がある。リアルに描かれている。肩から腕も見えている。ただ下半身が無い。腹で切断されて両足は胸の上に置いてあるようである(この両足は同時に人間に喰らい付く赤い蛇の顔にも見える)。

左の椅子の上に掛けられたタオルのように見える巨大な蛇のあたりには、前回よりも多くの人間の体があるのに気付いた。口先に逆さになった人間の下半身・画面左下隅には体を蝦ぞりにした人間がいる。この蛇の背中、風呂上り女の左手先あたりには子供くらいの大きさの人間が乗っている。その子の背に手を掛けた女(?)も乗っている。巨大蛇の頭部はよく見ると尻をこちらに向ける形で女が乗っている。踊り子風のスカートを履いているように見える。ちょうど四つん這いの格好である(イラストではこの女だけ黄色でなく青緑色で描いた)。この辺りは巨大な蛇の頭であり、また人間の生贄の山でもある。蛇の腹の中に呑まれている事を示しているのか。

床は蛇どもに喰われた遺体の為に血の海になっており、これ以上ない凄惨な光景である。よくここまで残酷な絵が描けるものだ。またこんな絵が大事に保管され美術品として展示されているとはどういう事か。

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画面右の、黄緑色のバスカーテンの中にも犠牲者がいた。画面を縦に縮めて上を少しずらして菱形にすると見やすくなる。上図で矢印を付けた部分である。

裸の女が立っているように見える。横を向いている。両手を下に垂らしている。右手先に同じ色の大蛇が喰い付いていて紛らわしくなっているが、確かに人間の女であろう。上から降りて来た黄緑色の巨大蛇に呑まれている事を示しているらしい。前回見た小さい絵では人間が呑まれる途中だったが、ここではすっかり呑み込まれてしまっている。フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」では絵を縦に縮めると逆さ吊りの人間が見えたし、「真珠の耳飾りの女」でも縦に縮めるとターバン部分に人間像が表れた。この絵でもそれと同じ方法が採られているのか。一見しただけでは分からないように隠されている。

画像を縮めて気付いたが、画面下方の四つん這いの後ろ向きの踊り子が、同時にまた別の物に見えたりする。頭をこちらに向けて座る幼児がいるのか。四つん這いの女の右尻が幼児の顔で、土下座するような形で座っている。ただこの子は人間の顔をしてないので見間違いかもしれないが、口先のとがった、宇宙人のような爬虫類のような顔をしている。この辺は作者が意図して同じ部位が何にでも見えるように巧みに表現しているのかもしれない。メイドの持つティーカップの上下に人の顔らしい物が見えたり、風呂桶の中に青い布で包まれた赤ん坊がいるようにも見える。お化け・妖怪・レプティリアン等もこう言った蛇の集合体の見間違いかもしれない。

画面全体にかけて巨大な蛇の顔が描かれている。上から(空から)降りて来た蛇神であろう。床面に広がった血をすするように口をそこに付けている。ここは蛇神にとって朝食を採る場所であるのかもしれない。生肉や生き血が散乱している。

人間は家畜の肉を火を通して調理して食べるが、奴らは生の食材をそのまま食べる。食習慣の違いである。しかしその食事風景をわざわざ絵にしてこうして残すと言うのは理解しかねる。食材としての人間は恐怖心を抱かせるとよりおいしくなると誰かが言っていた(デーヴィット・アイクだったか)。