名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ブリューゲル「怠け者の天国」=巨大蛇の食人図

中学か高校の頃、友達と一緒に鎌倉近代美術館で開催されていた「ペーテル・ブリューゲル版画展」を見に行った。ひどく刺激を受けて僕はその時から美術に関心を持つようになった。今回はそのブリューゲルの絵。

ブリューゲル怠け者1
ブリューゲル怠け者1 posted by (C)カール茅ヶ崎

ピーテル・ブリューゲル 「怠け者の天国」1567年 アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン

三人の男たちが昼寝をしているのだろうか、くつろいだ格好で木の根元に横たわっている。その周りには食べ物がたくさんある。豚は身体にナイフを刺したまま走り、鳥は自ら皿の上に首を乗せる。卵には足がありナイフも刺さっており、すぐに食べられるようになっている。近くにあるのはパン焼き小屋だろうか、その中の女がパンが焼けたとでも叫んでいるのか大きな口を開けている。

女は横の兵士の兜や鎧・籠手を戯れに着けていかにも男たちと親しげである。兵士の他に手前の大きな尻を向けた男は、脱穀用の棒を下に持っているから農民だろう。右の高級そうな毛皮の上着を下に敷いているのは金持ちか。何もしなくても食材が自動的に運ばれて来るので、誰も満腹して午睡している場面に見える。もしこんな天国があったらと僕も思ったりする。この歳で肉体的に辛い農作業など、出来ればしないで食べていきたい。

この絵にもおかしな所がある。右手の空に蛇の正面顔、金持ちの男の黒い両腕が不明確に描写されている事だ。ナイフの刺さった豚・走る卵等はブリューゲル独特の幻想的生物で有り得ないが、それ以外にも不可思議な所、特に巨大蛇がたくさんいるのが見えて来た。

ブリューゲル怠け者2
ブリューゲル怠け者2 posted by (C)カール茅ヶ崎

画質調整してトレースしてみるとこんな風になった。空も地面も画面いっぱい蛇だらけだ。全て人間達目指して集まって来ている。中央の木も蛇の連結で出来ている。

人間を一人一人順に見て行く。

ブリューゲル怠け者3
ブリューゲル怠け者3 posted by (C)カール茅ヶ崎

向かって右手前の男、敷いている毛皮のコートが蛇だ。男の左肩から後ろに回って右腰あたりに頭を見せている。尻の下にいるのも蛇で、大きな正面顔を見せていたり、足先でとぐろを巻いていたりする。

黒い腕の所は・・・・両腕が全て蛇に取って代わられている。左腕の所は大きな蛇が男の顔に噛み付いているし、右腕の蛇はこちらを向いている様に見える(非常に暗く、画質を調整して暗い所のみを明るくしたりしてみたが、どうも調整するたびに違って見えたりするが、たぶんイラストの様な蛇が描かれていると思う)。つまり男の両腕は既に食べられてしまっていて無くなっている。そこに腕の振りをした蛇がいるという訳だ。

男の顔を拡大してみると、眼を大きく見開いている。喰い過ぎて苦しい顔と言うよりは両腕を食いちぎられた瀕死の男の顔だと思う。

ブリューゲル怠け者4
ブリューゲル怠け者4 posted by (C)カール茅ヶ崎

左手の農民の下半身は既に蛇に占領されている。イラストに描いたように左尻に大きな蛇が食い付いているのを初め、たくさんの蛇が取り付いている。靴も蛇がその振りをしている。頭にも黒い蛇が食い付いている。男の影は血だまりに見える。顔を拡大してみると死体の様な顔だ。

ブリューゲル怠け者5
ブリューゲル怠け者5 posted by (C)カール茅ヶ崎

奥の兵士、下に敷いているのは胸当てか盾か、これにも目があるので口を起きく開けて頭に食い付いている蛇だ。男の上半身は蛇に取って替わられている。右手は正に蛇に齧られている所であり切断されている。その切断された腕の円筒形の一部を後ろの大蛇が口に咥えている。右足先も無く、そこに黒い蛇が巻き付いている。この男の顔も血の毛のない死体の顔だ。

ブリューゲル怠け者6
ブリューゲル怠け者6 posted by (C)カール茅ヶ崎

左奥、お菓子の家の様な所から顔を出している女、よく見ると大きなニシキヘビに胴の所を巻き付かれて苦しみの叫びを上げているかのようだ(上図右上にイラスト化した)。大きく開けた口は真っ赤だ。血を吹き出して喉にも垂れているようだ。奥の暗い所にいる蛇が牙の生えた大きな口を開けて今にも女に噛み付きそうだ(上図右下)。

ブリューゲル怠け者7
ブリューゲル怠け者7 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面右奥にもう一人人間がいた。最初木の枝に止まったカラスかと思ったがそうではなく、枝の上で黒い上着を脱ぐ男にも見えるがそうでもなく、巨大蛇に喰われる男だった。下半身裸になり、尻をむき出しにして脚から喰われようとしている。男は必死で木の枝につかまり、それを逃れようとしている。左手に柄杓を持っているので小屋の女同様調理人でもあるのか。

オタマジャクシの様なおちょぼ口にした巨大蛇、歯並びがえげつない。人間を食べる様はまるでアニメ「進撃の巨人」のワンシーンの様だ。

 

この絵も巨大蛇の「食人」を隠し絵にしている。ひょっとして有名絵画は全て同じテーマなのではないか。古代エジプトの壁画から現代日本の商業ポスター・テレビ画像に至るまで、常に同じテーマ(=「食人」)が隠し込まれているのではないか。時代や地域に係わらずそれは全地球的に真実なのかもしれない。

「食人」が実際に行われてきた、または現在も行われているのは、どういう方法でかと言うと分からない。ReptalianIsRealさんは行方不明者・自殺事故死の人・児童相談所で生贄の人間が提供されていると言っていた。また誰だか忘れたが、地下に人間繁殖用の施設があってそこで食糧様の人間がいるとも言っていた。

ブリューゲルはこんな風に人間が巨大蛇の食糧になる所を見たに違いない。その場面を隠し絵にして後世に伝えている。