今日はミレーの「晩鐘」の模写。
余りにも有名な絵だが、よく観るとジャガイモの収穫中の光景だ。日本の慣行農法と同様に土寄せをして畝が立っているのが分かる。フォークで掘り上げて一旦収穫籠に入れて、それを袋詰めして一輪車に乗せている。ジャガイモは陽に当てると緑化してしまうので早めにしまわなければならない。機械はまだ無い時代なのでひたすら人力作業だ。夕焼けの中で教会の鐘が鳴るのに合わせて祈りをささげる夫婦。何を祈っているのだろうか。食べ物を収穫できた事を神に感謝しているのだろうか。
一日3回鳴る鐘の音は「聖アンジェラスの鐘」と言うそうだ。聖母マリアの受胎を知らせる天使ガブリエルの鐘・・・・聖母をたたえる祈祷の時間の光景なのだろうか。
最近は、収入が少ないので金銭的な心配ばかりが先立ってしまって、神への感謝とか、そういう物とすっかり縁遠くなってしまっている。