名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

中国からの侵入者

ヨコヅナサシガメ
ヨコヅナサシガメ posted by (C)カール茅ヶ崎

芹沢の畑のズッキーニの株元に見慣れない変な虫がいた。ひと月くらい前にも見た事がある。体長15ミリくらいで、体側のシマシマ模様がよく目立つ。

調べてみると、「ヨコヅナサシガメ」というカメムシの1種だという事だ。・・・・中国から昭和初期になって侵入してきた種で、関東地方では1990年頃に確認されているという事で、僕が子供の頃にはいなかったのだから見た事が無いのも無理はない。口は細長いストロー状の口吻になっていて、蝶類の幼虫の体液を吸う肉食昆虫だという。普段は桜等の樹幹にいるらしい。シマシマ模様は腹の側面が広がっているのだという。

この和名を付けた人は、その模様に横綱のまわしを連想したのだろうか。

僕はこの虫を見た時、歌舞伎の「しばらく」(絵の右上)を思い出した。

畑の中でこのカメムシは何をしているのだろうか。近くの樹で生まれ、エサを求めて畑を歩きまわっているのか。畑のネキリムシ・クモ等を食べに来ているのか。中国は食糧を求めて日本の国土を侵略しに来たのか。

 

カメムシは非常に種類が多く、姿形が様々で特定が難しい。ただ種類が多く残っているという事には考えさせられることがある。ヒトは近縁種のチンパンジーやゴリラを檻の中に閉じ込め、同種の人類を全て滅ぼし、その上人種間や宗旨の違いで殺し合いをしている事を思えば、豊富な種類を維持している虫たちはその事だけでもまともな存在かもしれない。