ニンジンの間引きをする。
間引きをするには株が大きくなりすぎているが、そういう文句は言わず素直に研修をする。「たねまき権兵衛」という播種機で播いた割には均等ではないなとか思いながら作業をする。すると急に臭い匂いがしてくる。何とも表現のしようがない臭さだ。匂いがすると近くに必ずキアゲハの幼虫がいる。30センチから50センチの距離にニンジンの茎にしがみついてバクバク葉を食っている独特の色合いのイモムシがいる。
コイツはニンジンとかパセリとかのセリ科の植物が好きで以前からよく見かけたが、いつ見ても気持ち悪い。おまけに臭い。
たくさんいる。5株に1匹はいる。間引きが終わったら「マラソン乳剤」か「BT剤」でやっつけるように農園主に言っておこう。
農園主とそのばあちゃんはコイツの事を「ニンジン虫」と言っている。農家にとっては、他の作物には付かずニンジンだけによく付く虫だからだろう。「気を付けないと(体について)家の中に入ってきちまう。」とばあちゃんが言っている。
昔はチョウはキレイで好きだったが、作物を作るようになってから嫌いになった。蛾を含めてチョウ類の幼虫は本当によく野菜を食べる。
(幼虫の絵はあまり描きたくないので小さく描き、成虫を大きく描いた。)