30日の中秋の名月が近付き、寒川の研修先農家の農園主は栽培したススキを束ねて出荷準備している。コスモスと花ニラに加えてこの時期にはススキを1本加えて花束にして売るそうだ。
どこにでもありそうなススキが売り物になる事に驚いた。そう言えばこの辺では月見で飾るにふさわしい手ごろなススキを見ない。寒川も都会化が進んできたのか。農園主は、ススキはたくさんの種を飛ばすが単独では他の草に負けてしまい、群生しなければ生き残れないと言っていた。だから畑の隅にひとかたまりにしておくそうだ。
しかし花の様な艶やかな色合いも何もない、雑草のようなススキを満月と合わせて楽しむ日本人の感性は素晴らしい。