名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

スィートコーンの大敵アワノメイガ

アワノメイガ
アワノメイガ posted by (C)カール茅ヶ崎

左から成虫・卵・食害中の幼虫・上は折れた雄穂(ゆうすい)。

1年に2~3世代が交代する。成虫は羽を開くと30ミリくらい。トウモロコシの雄穂が出るころ、夜間葉の裏に1ミリ前後の卵を50粒くらい塊で産み付ける。(1頭の雌が約600もの卵を産む。)幼虫が雄穂・茎・雌花に寄生して食害。内部を空洞化して折れやすくする。幼虫は体長25ミリ前後までになる。子実部分に入り込むと加害部は腐敗する。茎の中で蛹化して次の世代に繋ぐ。越冬は切り株内・落ち葉の間隙に作られた荒繭の中で行われる。(以上ネットや本で調べ上げた事)

 

未成熟とうもろこし=スィートコーンを作るのは4回目だが、いつもこの幼虫に悩まされる。皮をめくって実を見ようとするとウジのでっかくなったようなこの幼虫を目にする事があって、その時はいつもドキッとする。こいつに食われたスィートコーンはもう売り物にならない。

最近の消費者にとってもこの幼虫の姿はあまりにも刺激的だろう。家中キャーキャーと大騒ぎになるかもしれない。

作る方にとってもこの幼虫は防ぎにくい。穴をあけて内部に入り込まれては薬剤も効きにくいので、その前にタイミングよく防虫しなければならない。

・雄穂の出初めと7日後に薬剤散布

・被害雄穂は除去、雄穂から雌穂への幼虫の移動を防止

・収穫残渣は翌年の発生源となるので焼却

 

しかしこの幼虫1センチくらいの小さいころは、風で下に落ちる花粉とよく似た色・形をしている。見分けが付きにくい。頭が黒いからかろうじて区別ができる。大量の花粉に擬態しているかのようだ。そしてその強靭な歯でとうもろこしの固い茎に穴をあけて逃げ込む。こうして生き延びてきたのだ。

 

こんなヤクザな蛾がなぜ存在するのか。何か意味があるのだろうか。

生態系の中であらゆる可能性を残しておいた方がいいのだろうな。多様性が無ければ、生物が単一になってくれば生物界のバランスが崩れて良くないのだろうな。

 人間にとって有益な生き物だけになったりすれば、自然界からのしっぺ返しと言うか、逆襲と言うか、そういう事が起こる気がする。

ミツバチが大量に失踪するのは、特定の害虫を駆除するための農薬がミツバチにまで及んでしまって、その帰巣本能を狂わせてしまったからか。

害虫との戦いも徹底的にやりすぎてはいけない気がするのだが・・・・。