名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ネキリムシは何故幼苗を切り倒す?

ネキリムシ成虫
ネキリムシ成虫 posted by (C)カール茅ヶ崎

今回もイモムシを大きく描くのは嫌なので、成虫を大きく描いた。

 

左がカブラヤガ・右がタマナヤガ。どちらもその幼虫をネキリムシと言うが、翅に(「うる星やつら」に出てくる)「コタツ猫」の眼のような模様がある。タマナヤガの方はその眼の下にピエロのような縦線があるのが違いか。カブラヤガは毛皮のコートを着た金持ち風だが、タマナヤガは少し貧乏くさいムシロを被ったホームレスのように見えるのだが違うか。

神奈川県ではカブラヤガの方が多いとネット上のどこかに書いてあったから去年サツマイモの苗を、今年オクラの苗を倒しまくったのはカブラヤガの幼虫だと思う。

 

カブラヤガの幼虫は体長4センチにもなる。定植したばかりの苗を茎の根元からポッキリ折ってくれる。それも1匹で何本もの苗を倒す。株の近くを掘ってみるとプックリ太ったネキリムシがお眠りになっている。触るとプクプクしてゴムのようで、柔らかい土の上で鎌で切ろうとしても中々切れない。固い地面の方に移して切り殺す。憎しみを込めて・・・・。

 

ネキリムシは何故茎の根元を樵が木を倒すように切るのか。苗の葉や茎の全体をムシャムシャ食べるわけではない。茎の地表近くの部分だけをかじってその上はほったらかしにして次の株に移っているのだ。切り倒された上の部分は枯れる。まるで新しくきれいに作った壁に一晩で落書きされた気分になる。せっかく定植したのに・・・バカヤロー!

 

考えられる理由の1つ目は、コイツは茎に登れないからかもしれない。アゲハの幼虫のように茎にしっかりしがみ付くことが出来るだけの強い脚を持っていないから、地表からエビぞりになって食えるところまでしか食わないのではないか。

 

理由の2つ目は身体の色が土色なので、茎葉に登ると目立って天敵に狙われやすくなるから。そう言えばコイツは見つかると体を丸めて土と同化して見せる。臆病なヤツなのだ。中齢・老齢幼虫は明るい昼間土の中に潜り込んで身を隠す。土から離れて茎に登るのは危ういのでしない。

 

3つ目の理由は作物の根と茎の境目がコイツにとっておいしいから。蛹になってしばらく食べることができないから、そのために特に必要な栄養分が根から茎に流れているので、一番必要な物をそこから摂取しているのではないか。

 

どれも個人的な推測で、正しいかどうかは分からない。

ただこんな食い方をする虫は憎むべき敵だから定植前に退治しておくに限る。今年のサツマイモの定植時には「ダイアジノン粒剤3」を土壌混入してコガネムシ幼虫と共に退治した。