最近カラスに作物をよく食べられる。ソラマメ・ナス等何でもかんでもだ。
それだけではない。サツマイモやオクラの苗を摘ままれる。植えたばかりの苗を食べるわけではないのに悪戯される。
近くの畑ではキュウリやトウモロコシ・キヌサヤ等も突つかれている。
カラス対策はテグスを作物の周りに張り巡らすのが一番だが、ちょっと油断してそれが遅れると途端に被害にあう。いつも被害にあってからテグス張りをしている。
嘴が太いから「ハシブトカラス」に間違いないと思うのだが、コイツらは空から直接作物の所に突きに来るのではなく、近くに舞い降りてから歩いて近づく。だから地上30センチくらいのヤツらの嘴の高さにテグスを張る。また、支柱などの上に乗り上がって突くこともあるらしいから上の方にも張る。畝を四角く囲んで張る。黄色い防鳥用の紐でなく、透明な細めのテグスがいい。ピンと張るよりも羽が絡むように少し緩めがいいようだ。ヤツらにとって翼は命だからそれが傷つくことを一番恐れている。
春から夏にかけては鳥の繁殖期だそうだ。ひな鳥のためにエサ集めの回数がいつも以上に多くなっているのか。
カラスの天敵はタカ・ワシ・トンビらしいがこの辺りにはいない。ヒトも天敵だが畑に常時いるわけではない。
僕の畑は茅ヶ崎市斎場のすぐ近くで、そこの人だろう時々花火か何かの爆裂音を発して追い払ってはいるが、一時しのぎにすぎない。近所の農家の人はロケット花火で追い払っている。
カラスは皆の嫌われ者だ。何のために存在しているのかわからない。
動物の死体の腐った肉を食べて土に返すのが役目か。ならばそれだけに専念していればまだいいのだが、人の出す生ゴミや農作物にも手を出すから嫌われる。
最近は動物の死体はそこらに放置されていないから仕方なく他のものを食べているのか。人が地上を小奇麗にしすぎたから、掃除屋としてのカラスは食べ物が無くなり、変質して生き延びているのか。だとすればカラスの存在は人の文明の発達の反作用というか、暗黒面のようなものの表われかもしれない。