名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ナスを売り物にならなくさせていたのはコイツだった!

アザミウマ
アザミウマ posted by (C)カール茅ヶ崎

ナスの表面にケロイド状の固い部分が出来て売り物にならなくなる。その害を加えていたのはアザミウマ(英語でスリップス)だと知った。

非常に小さい。成虫で体長1ミリ、卵・蛹は肉眼では見えないほどだ。いくら見回しても犯人が見つからないわけだ。

ナスの果実の肥大と共に食痕が大きくなる。

卵等は土の中にいるというから殺虫剤を何度も掛けなければならない。コイツもタバココナジラミやジャガイモガみたいにやたら成虫になるのが早い。卵から羽化するまで11日~45日だという。夏場はたった11日で大人になるのか。

薬剤に対して抵抗性を持ってきて厄介な農業害虫になっている種がいる。「ミカンキイロアザミウマ」と「ミナミキイロアザミウマ」だ。ナスにはこのどちらも付くそうだそうで、どちらかはまだ判別できない。実は本物を見たことは無い。ネットや本で調べて絵を描いたし、初めて加害者を一部特定することができた。

この2種のどちらかで、適合農薬が違ってくるようだ。(絵は「ミナミキイロアザミウマ」を一応描いてみた。)

 

受精せずに発生すればオスになり、受精するとメスになるという。という事はアブラムシのように単体でクローンを産む事が出来るという事か。何てヤツだ。

 

単純な構造を持った生き物ほど人にとって脅威に成り得るようだ。世代交代が早く変幻自在に変化対応できるという戦略を取った者が最終的に勝利者となるのか。菌やウィルス・そして昆虫の中でもコイツらみたいに。