名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

アジサイの咲きはじめ

アジサイ
アジサイ posted by (C)カール茅ヶ崎

 

まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき

前にさしたる花櫛の 花ある君と思いけり

やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは

薄紅の秋の実に 人こい初めしはじめなり   (島崎藤村 初恋より)

 

 小田原の畑に植えてあるアジサイが咲き始めた。満開のアジサイもいいが、咲き始めの初々しい花もいい。つぼみがまるで宝石のように輝いている。(絵ではどうもうまく描けないが)

冬枯れの間栄養分を根に蓄えじっと春を待っていた。新芽を出し、茎を伸ばし、葉を新生し、つぼみを付けた。これから花を咲かせようという時だ。この時のために1年をかけた。これから起こる開花・受粉のために生きているのだ。

初恋の胸のときめきを思い起こす。

 

実は僕は「野菊の墓」(伊藤左千夫著)のタミさんのイメージを心の隅でいつも追い求めているようだ。・・・・「タミさんは、野菊のような人だ。」・・・・

自然で、素朴で、野に咲く花のような女性をいつも求めてきた。

現実にはそんな人はいないから花の美しさに魅かれるのかな。