パンジーの花を正面から見ると、どうしても顔に見えて仕方がない。花の中心の色の濃い部分が目・鼻・ヒゲで、手塚治虫のヒゲオヤジを連想させる顔だ。
パンジーも人間に面白がらせるために変な柄をさせているのではないだろう。それともそもそもこう感じるのは僕だけか。パンジーを見かけるたびに「なんでオヤジ顔?」と考えてしまう。ある特定の虫を引き寄せるために香りとともに色柄を変えてきた結果この柄で生き残ったのだろう。自然は不思議だ。
ひょうたんもその実が面白い形をしていて、意味不明な形で棚からブラブラしながら生っている。何の意味があってあんな形をしているのかいくら考えてもわからない。多種多様な植物を自然は見せてくれて、目先の事象しか見えず固定観念にこだわりがちな人間に示唆を与えてくれる。
パンジーを栽培したことがある。たくさん花が咲き長い期間咲いているので楽しい。
「お前の顔はオヤジ顔だ。」と花に向かって毎日言い続けていたら、その花はしばらくして下を向いてしぼんでしまった。ヒトの言葉がわかるのだろうか。