畑の端にかわいらしい雑草の花が咲いている。
花の大きさが7㎜くらいの小さな花だ。30㎝位の株に20個くらいの花をつけている。「オオイヌノフグリ」という名前であることをネットで調べて知った。
そういえば草の名前・花の名前・樹の名前は親兄弟や学校の先生にもあまり教えてもらわなかった気がする。
小田原の農家の二男に生まれたが畑仕事はほとんど手伝わず、学校の授業中心の生活を送ってきた。社会に出てからもディスカウントストアーの店員・コンビニの店長と、自然とかけ離れた生活をずっとしてきた。人間以外の動植物には接しない都会生活だった。コンビニの経営者時代は自宅アパートと店の往復だけで、夜勤日勤を繰り返すばかり。たまに温泉旅行に行ったり、花見に行ったりはしたが、自然と深くかかわりあうことはなかった。
自宅で観葉植物を育て始めてから徐々に植物の栽培に興味を持ち始めた。そしてよく耳にする植物の名前を自分はほとんど知らないことに気付いた。・・・・スギナ・ナズナ・ホトケノザ・スベリヒユ・オモダカ・オオバコ・・・・何も知らなかった。
最近になって植物の名前を少しづつ覚え始めたがまだまだ知らない物がたくさんある。
花の名前は園芸品種も入れると無数にあって覚えきれないくらいだ。樹の名前も本などを読むとよく出てくるがなかなかその姿が思い浮かばない。
人間一生勉強だと思っているから、もっともっと名前を覚えたい。
こんな身近の道端に生えている雑草が咲かせた可憐な花に興味がわき始めた。横浜の都会生活に疲れたせいもあるだろう。もう少しで60歳になるので自分の人生の修正をしたいと思い始めたこともあるだろう。もう少し人間らしく・もう少し生命らしく・・・・。やり残して悔いのない最期を迎えられるように。・・・・なんてね。