名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ゴーギャン 「海辺で」 イヴの創造と蛇神の遺伝子

「人間は巨大な蛇神の食糧」だと名画の中にそのメッセージが隠れている。と言う事の発見のインパクトが自分自身の中で大きすぎて、恐怖感が大きすぎて、なかなかその先に進めない。蛇が人間を喰うと言う事の他にも絵の中に隠されたメッセージがあるはずだからそれを探して行きたい。

ゴーギャンの前回の絵とよく似た点のある絵を見つけた。背景の中に大きな蛇が横たわっている絵である。

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ポール・ゴーギャン 「海辺で」 1892年 ナショナルギャラリー(ワシントン)

前回の「悪魔の言葉」と同じ年に描かれている。「悪魔の言葉」ではイヴが森の中の池のような所にたたずんでいたが今回の「海辺で」では文字通り海辺の光景である。ともに背後にタコノキのような樹が横たわっている。それの形がほとんど寸分たがわない。

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並べてみるとこうなる。左後方の蛇の頭に見える分も右側の木の出っ張りもそっくりである。

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似ている部分だけを線描きで示す。蛇に見える部分の形、画面左側に散らばったオレンジ色の泡のような物、水の中のオレンジ色の線虫っぽい物、画面上方や右側に散らばった白い物。森の中・海辺と舞台は違うが、込められたメッセージは同じではないかと推測する。

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画面下端は例によって生贄の人間の姿が折り重なっているのが隠れている。人間同士は性行為をしていたり、出産していたりする。人間を喰って減らしても繁殖させて増やせば良いだろうとの考えらしい。オレンジ色の泡も小さな人間で、蛇がそれに食らい付いている。

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大きく描かれたこの人物は男に見える。髪が長く乳房らしきものも見えるが、額の隆起や顎が長い事、乳房の描き方が平面的でそれらしくない事がその理由である。

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腰に巻いた布を脱いでこれから海に入ろうとしているのだろうか。画面の真ん中近くに描かれたこの辺り、何か別の意味が有りそうである。

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この女(?)の部分をイラスト化しながら細かく見てみると、やはり人間の身体が幾つもその体内に組み込まれている。総じて名画の中の人物は人食い巨人族たちなのだ。この巨人も以前に喰った人間の身体で構成されている。頭の上(髪の毛に見える)や胸の前(乳房に見える)にまだ食べていない小さな人間を付けている。その他腰にも手先にも人間を持っている。

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向かって左側の女(?)は海に飛び込んでいる所なのだろうか。しかしその割には髪の毛が少しも乱れていない。どうやら画面を横切る大蛇に左手を噛まれている、つまり大蛇に襲われている様子を描いてあるらしい。巨人族も蛇に喰われるのだ。

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この女(?)の口から白っぽい何かが飛び出ている。口の周りは血の赤色に染まっているから、小さな人間を喰っている事を示している。

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画面上部に描かれているのは、モリを手に持って漁をする男? いやこの人物には顔が無い。生贄にされ人間の身体がここに組み合わさって人間っぽく見えているだけだ。顔の所で蛇が小さな人間を喰っている、右手の所でも蛇が人間を喰っている、その他下からも背後の海からも大きな蛇が人間を喰っている。

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画面全体で見ると人間の繁殖を促すこんな隠し絵が見て採れる。横たわった樹は男(青)であり、海の中に女(赤)が尻をこちらに向けてしゃがんで男の生殖器を受け入れている。女の足先が男の尻の下から出ておりそれが見えている。と同時に女の尻から二人の人物が生まれ出ている。

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この絵はこんな風にも見えた。

大蛇に腰掛ける人物は何かを女の中に入れている。手先から流すように出している。画面下端の前面のピンク色の部分は女の子宮か培養池を表しており、巨人の遺伝子がその中に入る。画面右側の大蛇の下腹部の出っ張りは大蛇の生殖器であり、そこから線虫のようなオレンジ色の物が流れ出ているが、そいつと腰掛ける人物が流す液とが子宮内(培養液内)で混ざり合っている様子が描かれているのではないか。つまり巨人の遺伝子と蛇神の遺伝子が合わさっている。そしてその結果左側の海に飛び込む人物が生まれ出ている事を表しているらしい。生まれ出たこの人物も大蛇に左手を呑まれていると言う事は人間の創造は蛇神の遺伝子操作で行われ、その目的は自分たちの食糧確保であるとここでも言っている。

大蛇に腰掛ける巨人の腰布の黄色い模様はまるで人間のあばら骨のようにも見える。聖書の記述通りこの絵はアダムののあばら骨からイヴを創る様子を描いてあるのかもしれない。

前回の「悪魔の言葉」でも仮面の男(蛇神の化身)の流す遺伝子が混ざってイヴが産まれる様子が描かれていたのだ。

イヴの創造はそれまで単一生殖だった巨人族を繁殖力を強めるため、多様性を持たせる為、より免疫力を持たせる為の物だったと思える。その為に蛇神の遺伝子を混ぜたようだ。すなわち人間には宇宙起源の蛇型生命体の遺伝子が混ざっている。

 

ゴーギャン 「悪魔の言葉」 イヴの誕生とその使命

前回のゴーギャンのイヴの絵、その8年前にも同じポーズの絵が描かれていた。

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ポール・ゴーギャン 「Words of  the Devil(悪魔の言葉)」 1892年 ワシントン国立美術館

この絵の女は作者はイヴとして描いているのだろう。1900年のイヴは左右を反転している。ここのイヴには背後に大蛇がいる。聖書の記述に中での悪魔によるイヴの誘惑・そそのかしの場面を描いて「Words of the Devil」とした物だろう。イヴと大蛇の間にいる仮面を被った座る人物は悪魔の化身か。

この絵にも秘密の真実が隠されている。

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イヴの指が非常に長い。この指が何かピンク色の物を押さえているように見える。口もわずかに開いていてそこが赤い。

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イラスト化しながら詳細に見ると、やはり小さな人間を手に持ち、口に入れているようだ。顔も体も髪の毛も人間を構成する有機物質の組み立てで出来ているから、別の言い方で言うと人間をいつも喰っているから人間の姿の組み立てで描かれている。

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股間を隠す白い布は小さな人間である。

身体を構成している人間は所々で人間にも蛇にも見えるように描かれていて、それが別の人間に喰い付く形になっている。

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イヴの全身図。この絵では手と足が逆になっていたりせず、小さな人間の積み重ねで描かれていた。

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仮面を被り、その周りに布を当てているらしい。

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この人物も細かい人間の姿の積み重ねになっている。手の指・足の指が異様に長い。特に下半身、後ろに投げ出された右足は大きさも形も不自然で、取って付けたようだ。この仮面の人物は人では無いのだろう。

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この仮面の生き物の手の先には何かオレンジ色のもやもやしたものがある。調べてみるとイラストのような物になった。小さな人間が中心で、所々蛇に襲われている。

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全体図。背後の森もイラスト化しながら見て行くと次第に見えて来た。

イヴは池のような所に立っており、後ろの仮面が何か粘土のような物をこねて水に溶かしている。(人物が岩の上にいるのは生贄の儀式の形だが、岩の色が違うからそれでは無いらしい。)

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背後の森に人型が見えた(青)。尻を上に高く上げた形でうつぶせている。その尻から子供が産まれている。男性器も描かれ、その先から白い精液が放出されイヴの方に飛んでいる。この男の尻の中には別の精液も蓄えられている。

イヴの足元向かって右に別の男性器らしき物があり、それから池に向かってオレンジ色の精液が流れ出ている。これが仮面の生き物の放出する物と混ざる。

イヴはこれら二つの遺伝子を混ぜ合わされて誕生したと言っているのかもしれない。聖書にはイヴはアダムのあばら骨から神によって創られたとか書いてあるが、その様子をこの絵は描いてあるのではないか。すなわち「イヴの誕生」の絵である。

イヴに悪魔の言葉を伝えているのが蛇の化身である仮面の生き物で、その背後には大蛇がいる。

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森の中には巨大な蛇の正面顔が見える。大きく口を開け女を喰おうとしている。

下方にも巨大な蛇がおり、池はその蛇の頭になる。人間を喰うこの巨大蛇の鼻先にイヴが立ち、蛇の食事の手助けをする。仮面は巨大蛇の脳と思えるあたりに座り、あたかも脳神経を通じてイヴに言葉を伝えているようにも見える。イヴの左足だけがオレンジ色をしているのは、悪魔の言葉がここから伝わっている様子を表したのだろう。

アダムの後にイヴと言う女を創り、悪魔は彼女に何の言葉を伝えたのだろう。誘惑? 欲望? 金? 堕落? ・・・・はたまた夢? 楽しみ? 幸福? 繁栄? 希望?

 

ゴーギャン 「夜(悪夢)」 死の恐怖

ゴーギャンの作品には時に生と死をテーマにした物がある。この絵もそうだ。

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ポール・ゴーギャン 「夜(悪夢)」 1899~90年 ポール・ゲティ美術館

モノタイプと言う一種の版画の技法で描かれている。ダヴィンチの「荒野の聖ヒエロニムス」や「東方三博士の礼拝」によく似た赤褐色一色で描かれた作品である。

Google Arts&Cultureの説明によると、画面に大きく描かれているのは聖書のイヴで、右側に倒れたアダム・その手前に悪魔としての蛇がいると言う事である。イヴの背後には馬に乗ったフード付きの服を着た人物が描かれている。ゴーギャンは他の作品「死霊は見ている」でフード付きの服を着た人物を死霊として描いていてそれによく似ている。

死霊がアダムを馬で踏みつけ、イヴはそれに背を向け頬に手を当て股間を布で押さえている。イヴは蛇にそそのかされてアダム以外の男と不貞か何か悪い事をしてアダムを殺そうとしているのだろうか。

最初この絵を観た時イヴの背後に熊の化け物がいるのかと思ったが違うようだ。

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イヴは鑑賞者の方を見ている。無表情である。

頬に当てた左手の小指あたりの表現がおかしい。手に何か持っているようだ。口の周りも白っぽくなっていて不明確な表現になっている。頬が少し膨らんでいて口に何か含んでいるようだ。

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イヴの顔をトレースしながら詳細に見て行く過程でこんなイラストが描けた。やはり手に小さな人間を持っていてそれを口に入れているようだ。顔や体、髪の毛に人間の形が隠れており、この巨人が人間を常食している事をうかがわせる。所々に大小の蛇がおり、それが人間に噛み付く様子が隠されていた。

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股間を隠す白い布(葉っぱにも見えるが)は彼女の羞恥心を表すのではなく、手で掴まれた小さな人間のあわれな姿を表している。

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イラストにするとこうなる。三人くらいの人間が掴まれている。捕まりながら人間たちは尻から子供を産んでいたりする。

右手の形が少し変だが、ここでは腕の蛇が手先の人間に喰い付く様子が表現されている。

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背後の騎馬の死霊の顔は全く下手くそな絵であり、馬の顔もどこかおかしい。作者のデッサン力が無いのではなく、別の意図があって絵がゆがめられているのだろう。

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イヴとその背後辺りをイラスト化してみた。こんな風に人間の身体が散りばめられていた。所々で蛇が人間を襲っている。騎馬の死霊もアダムの身体も全て別の人間の身体の積み重ねである事が分かる。イヴの身体も同様に小さな人間の身体を組み立てて出来上がっている。何処もかしこも大小さまざまな人間を積み上げた形になっている。大蛇がそれに喰い付いている。

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全体図で見ると、積み上げられた人間たちの後ろの白い部分にうっすらと巨大な蛇の顔が見え、この人間の山を口に入れようとしているのが分かる。ここは神への生贄の現場である。山のように積み上げられた人間たちの中には手足がバラバラになって地面に落ちていたり(アダムとして表現された人間の部分)、腐って背骨やあばら骨を見せてうつぶせている者もいる(右下の蛇の後ろ)。骸骨になった者もいる(蛇の手前)。

イヴとして大きく描かれたこの人物は恐らく巨大蛇神を手助けし、人間たちをこの場所にうずたかく積み上げた人物だろう。自身も人間をおこぼれで喰っている。

原題は「EVE(The Naightmare)」(悪夢)とあるが本当に「夢」だろうか。現実に今もどこかでこんな血塗られた光景があるのではないか。

イヴも蛇神の手助けをしながら、いずれ自分も背後の人間たち同様喰われる運命にあると恐怖の心を持っているに違いない。肉体はいずれ滅びるのだがこんなにも残酷で悲惨な死は怖い。どんな死に方をするにせよ死と言う未知の領域に入る事自体が怖い。そんな恐怖心を思い起こさせる絵である。

ただ、喰われる人間たちは死の直前に子供を産む様子が描き込まれているのは唯一の救いである。遺伝子は次の世代に引き継がれる。

 

ブリューゲル 「反逆天使の墜落」 天使と悪魔は善悪逆の存在

名画を詳細に自分の目で見続ける事で、人生の何たるかを追求して行く、と言う事でこのブログをやっている。最近目に見える発展が無いので意欲が鈍りがちである。何年も同じ事をやるので次第に詳細・丁寧・緻密になり、時間もかかって来るので面倒にもなる。飽きて来る。しかし研究と言うのはこう言う物で、一つ一つの地道な作業の積み重ねでしか進展はしないのだろう。アクセス数が一向に伸びなくても気落ちしてはいけないと自分に言い聞かせている。

今回はブリューゲルの堕天使の絵。

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ピーテル・ブリューゲル 「反逆天使の墜落」 1562年 ベルギー王立美術館(ブリュッセル)

117cm×162cmの大作である。高慢や嫉妬の為に天界を追放される堕天使たちと彼らを追い払う大天使ミカエルたちの戦いを描いてある。絵の筆致はブリューゲルの生まれる前に死んだヒエロニムス・ボッスの影響が色濃く出ていて、堕天使たちは動物や昆虫・魚等と組み合わされた奇怪な形態で描かれている。

画面上方真ん中にある円形が天界であり、そこから無数の変形した堕天使たちが噴き出すようにこぼれ落ちている。大天使ミカエルは中央の鎧を身に纏った天使だろう。彼と白衣を着た天使たちが剣や槍・ラッパを持って堕天使たちを追い払っている・・・・と説明される(Wikipediaによると)。

しかし物事の真実は世間で言われる事とは逆の場合があり、名画の中の人物像が手足が逆さまに組み立てられている事があるので簡単に信じてはいけない。以下詳細に見て行こう。

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天界から落ちて来る堕天使たち。それを槍で突く天使たち。

天界で反逆行為をして追放されたのは元天使であった悪魔ルシファーだけかと思っていたが、この絵では無数にいる。しかも落ちるにしたがって徐々に奇怪な生き物に変身しつつある。

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堕天使たちは魚・昆虫等が組み合わされた、地上には存在しない生き物に変って行く。

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大天使ミカエルの足元には哺乳類・爬虫類・蝶類・魚類と組み合わさった生き物になり、兜や短剣のような武器を持って戦っているようである。

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鎧兜や楽器・大きな魚・蛸等がごちゃ混ぜになって描かれている。

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大天使ミカエルをトレースしてみた。

手足が異様に長い。風になびくマントも異様に大きい。そのマントの中に人間の形がいくつも見える。翼の中にも人間がいる。足で踏みつけた龍のような生き物も人間の身体で組み立てられている。

これは小さな人間を狩る巨人だろう。同類の巨人をも狩ってマントや翼の中に隠している。

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ミカエルの顔拡大図。

口から何か出ている。首に巻いた金色の鱗の蛇が口から出ているような・・・。小さな人間を口に入れているのだろうか、血を吐いているのだろうか。

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ミカエルの向かって左にいる天使。

尻の後ろの衣の形が変で、よく見るとその中に人の形が見える。同胞の巨人族を狩って足に絡めて確保しているのだろう。天使自身の身体も別の人間の身体数体分で出来ている。この太い腕はその足である。足が手になっていると言う逆さまな描き方で、世の中の仕組みのでたらめさを表している。

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この天使の顔拡大図。

遠目には分からないが口がわずかに開いていて、真っ赤な血の色の物を含んでいる。こいつも肉食の巨人だろう。

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ミカエルの右の天使。

これも手足が逆である。開いた両足(絵では天使の手)の間から人の首が生まれ出るような形に描かれている。長すぎる左手(絵では天使の左足)は途中で切れているかもしれない。

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この天使の顔拡大図。

拡大してみて初めて分かる。ひどく垂れ目で頼りなさそうな顔をしている。赤い下唇が突き出ているのではなく、赤い何かを口の中に入れている。

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その他の天使の顔を拡大してみると、どの顔もまともそうでは無い。少なくとも天界に反逆した悪魔を追放しようと言う正義感に満ちた表情ではない。

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特に右上のこの天使たちの表情はふざけている。

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一方下方の堕天使の仲間たちの中にある人の顔の表情は真剣である。何者かに襲われて恐怖の表情を浮かべている様子だ。

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天使が天界から落ちて他の生物との組み合わせの怪物に変身したと言うよりも、普通の人間が他の生物の襲われて、首を残して身体ごと呑まれている様子にも見える。

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天使たちの中でもラッパを吹く者がいたが、堕天使の中にもラッパを吹く者がいる。

聖書のヨハネの黙示録の中のラッパを思い浮かべる。人類が滅ぼされる時ラッパが吹かれるごとに災いが降りかかると言う話だった。

どこかでラッパが武器になると聞いた事がある。音で重力を操ると聞いた事がある。このラッパの吹き手は大天使ミカエルたちと戦っているのではないか。

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ミカエルの足元に猿がいて、赤い布がらせん状になって下に向かい、その下端に豚がいる。この辺が僕には意味深に思えて仕方がない。

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地球に元々いた猿の遺伝子に神(蛇神)の遺伝子を混ぜ合わせて人間を創った。赤いらせん状の布はこの遺伝子を示唆しているのではないか。

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そしてこの豚。目が人間の目である。豚は地球に元々いた猪と人間の掛け合わせで創られた、と思っている。その証拠に今でも豚の臓器は人間に移植できると言う。雌豚には処女膜があるとも聞いている。共食いになるからイスラム教徒は豚を食わない。

堕天使たちが天界から落ちた様子を描いた画面下方部分が言わば地上の人間界ではないか。

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全体図。

画面を明るくしてみるとうっすらと大きく蛇の頭が見えて来る。右上から、左上から、全体を覆うように大きく蛇神が全ての生き物をその体内に入れている。

堕天使たちとミカエルたちの戦いは善悪が逆に描かれている。絵は人間を洗脳する為のツールの一つだから神の都合の良いように描かれている。知能の低い人間には分からないと思って真実とは逆の事を示す。堕天使(悪魔)と彼らが呼ぶのは彼らにとって都合の悪い存在だからだ。逆にこのミカエルたちこそ人を食い物にする悪しき存在(人間にとって)であろう。

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青い巨大蛇・緑の巨大蛇が上空左右から降りて来て、地上の人間たちを喰っている。ミカエルたちはその巨大蛇の鼻先または目の間に位置し、人間狩りを手伝っている。

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目を細めて全体図を見ると、リアルな巨大蛇が人間を襲う様子が見て来る。ここでも大天使ミカエルがその鼻先で先導役をしている。

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地上は人間と言う家畜の放牧場だから、よく繁殖するようにこんな隠し絵も含まれている。女(赤)を男(青)が背後から襲う図が画面いっぱいに描かれている。

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同時に向きを変えて同様な男女交合図が隠されている。

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画面左上にあるこの真っ黒な生き物が気になる。腕と頭で眼の形を作っている。これは万物を見つめる目「プロビデンスの目」ではないか。紙幣の中にあるし、テレビ局のロゴマークにもある、神の支配の印である。

 

地球上に人間を創る前、神は色々と実験をしたに違いない。地上に元々いた動物を掛け合わせて、アヒル・ニワトリ等を創ったし、古代エジプトの壁画にあるような人と動物の合いの子のような生物もたくさん創り出したに違いない。その頃の混沌とした地上世界をボッス・ブリューゲルは描いているのかもしれない。

 

また同時に現在の天使と悪魔の戦争も表している。天界(蛇神の住処)を追い出された元天使たちが地上にもいて、地上から天に向かってラッパを吹いて戦っていたりするのだ。

 

 

ダヴィンチ 「東方三博士の礼拝」 地上は地獄でも天上の世界に救いがある?

ダヴィンチが善なる者か悪なる者かを知りたい。

以前見た絵を再び検証してみた。

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レオナルド・ダ・ビンチ 「東方三博士の礼拝」 1481年 ウフィツィ美術館(フィレンツェ)

この絵は未完成だと言われているが、「聖ヒエロニムス」同様に僕は未完成だとは思っていない。作者が意図的に全体的に赤っぽい色彩で残した物だと思う。

イエスを産んだばかりの聖母を訪ねて三人の博士が遠くから来ている。博士たちが三方向からイエスを拝んでいる。近隣の人々も見物に来ている。

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以前見た時はこんな隠し絵が見えた。マリアは蛇の化身であり、その胴体が大蛇になってとぐろを巻いている。

もう少し詳しく見て行こう。

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聖母マリア、遠目には若く優し気な母親に見える。

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しかし拡大してみるとどうも違う。目には白い部分が無く赤っぽい。髪は蛇の様で口に何かを咥えているのが見える。イラストのように見える。

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イエスは手足と胴体が繋がっているようには見えない。首の位置も少しずれていて首周りに血が付いているように見える。これはイエスではなく、神の食糧としての幼児であろう。いずれ手足をバラバラにして喰われることを示している。

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マリアの身体全体は人間の身体を数体積み重ねた形で表されている。

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画面最下段の地面の所をコントラストを強めてみると、赤い血の色が浮き上がる。特に右側の博士の足元は真っ赤である。

画面全体を地獄のような真っ赤な血の色で表現したい為にあえて赤一色で未完成っぽく仕上げたのだ。

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その博士の身体を詳細に見ると、大小の人間の積み重ねが見えて来る。

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左側に土下座する博士もまた大小の人間で組み立てられている。

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画面全体を見ると空から来る巨大蛇やとぐろを巻く大蛇、隠し絵の人間が見えて来た。

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画面最下段は例によって生贄となる人間が多く並んでいる。

画面右端の外側を向く人物、画面左端の僧侶っぽい人物は、それぞれ手に自分と同じくらいの大きさの人間を持っている。神に捧げる生贄の人間をどこかから調達してきたのだろう。

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上空から来る巨大蛇、とぐろを巻く大蛇、生贄となる人間たちを見やすくして見た。マリアと左端右端に立つ人物はこの蛇たちの協力者である。

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大きく見るとこんな風にも見える。マリアを鼻先に乗せた巨大蛇神が右上方・左上方から来ているのが見える。画面下端の人間を喰っている。

他にも巨大蛇神の隠し絵がいくつかあるようで、画面全体に渡って一匹の頭が見えたりする。ダヴィンチの絵はそれらが複雑に絡み合って判別しにくい。

左中央の群像部分や右中央の群像部分には様々な隠し絵が複数重ね合わさっており、他にも見え方がありそうである(近代絵画を思わせる描き方で、こう言った不明確な描き方の部分には複数の隠し絵があるようだ)。

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なかなか見えて来なかったがやっと見つけた。観る者の欲望を刺激して繁殖活動を促す隠し絵である。女の背後から男が覆いかぶさり性行為をしている。男女とも尻から子供を産んでいる。

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三博士はこの隠し絵において生まれ出る子供である。画面左側の(イラストでは)青い人が土下座の博士を産んでいる。この青い人は後ろ向きで足の裏をこちらに見せている。緑色の人は排便スタイルでマリアを産み落としている。赤い人は右の拝む博士を産んでいる。この人の脇の下からもう一人の博士が産まれている。(或いはこの博士は別の隠し絵の人の尻からうまく生まれているのかもしれないが複雑すぎて僕には見つけられない。)

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ダヴィンチの絵は他の画家と比べて隠し絵がより複雑である。そんな中で他の画家と違う善なるものが発見できると思われたが、どうもはっきりしない。近代の例えば印象派の画家たちのような残酷な表現は見られないようだ。

この絵の中で気になる部分はここである。マリアの背後の木の陰で天を指さす人物。この左右の男女は大蛇に襲われているが、それを見つめながら人差し指を上に向けている。これは、死後の世界(天国)に救いを求めなさいとでも言っているようにも見える。蛇神の餌として地獄のような地上で肉体が無くなっても天上に救いがあると言っているのか。これは魂の救世主の姿なのか。