名画の中の人喰い蛇

美術品が教えてくれる命の意味を農作業しながら考える。

人間を恐れさせる残酷な表現が隠されている

人間は損壊した人体・腐乱した人体・白骨化した人体を見せられると恐怖を感じる。それは「死」を連想させるからである。そんな恐怖の絵が名画の中、それも画面最下段の一番目立つ所に隠し絵で描かれている場合が多い。何と言う性格の悪さだろう。いや奴らにしてみれば、人間が家畜を解体調理すると言う事と何ら変わりの無い日常の光景であるのかもしれない。人間は奴らの家畜であり、食糧であると言う現実をさりげなく名画の中に見せているのである。

過去一年くらい当ブログで扱ったそんな残酷なシーンを集めてみた。これでもかと言うばかりに人間は皆食糧となっている(イラストに少し手を加えて分かり易くした物もある)。

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国宝 玉虫厨子須弥壇右側面「捨身飼虎図」  法隆寺

画面下部に太子が虎の親子に身を捧げる場面が描かれている。太子を喰う虎は骸骨にもなっている。左側の崖にも骨が散らばっている。肉を喰われて骨になる事を見せつける絵である。

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国宝「高野山聖衆来迎図」  有志八幡講十八箇院蔵

三福の内向かって左の双下部の岩山と思える部分である。普段見かける蛇よりもはるかに大きく、頭だけで1メートルくらいありそうな巨大な蛇が人間を口に咥えている。奴らはこんな風に噛み付き、生のまま(調理などする事無く)丸呑みするのだろう。

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「地獄草子」の内「火炎地獄」奈良国立博物館

画面右下に日本の絵とは思えないほどのリアルな人体が転がっている。焼け焦げた死体だろうか。

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国宝 狩野永徳筆 「檜図屏風」 東京国立博物館

左下隅に背中を見せる長い髪の女がいる。その向こうの池の中の岩は人間の塊である。生きているのか死んでいるのか分からない。奴らは生きたまま喰うのが好きなようだから、その眼で催眠状態にして積み重ねて置いてあるのかもしれない。 

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ダヴィンチ・ヴェロッキオの合作)「キリストの洗礼」   フィレンツェウフィツィ美術館

川の中に人間の腕や足がいくつも沈んでいる。そのうちの一本は、イエスの衣を持つ天使の千切れた足であろう。蛇神と同類のイエスやマリアは餌となる幼児や子供と一緒に描かれる場合が多いが、この天使もイエスの餌であろう。

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ティントレット 「キリストの洗礼」  カピトリーニ美術館(イタリア・ローマ)

川の中の水草は人間のあばら骨である。頭蓋骨も半分見えている。衣を掛けた岩の向こうに腐乱した、白骨化途中の死骸が転がっている。

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ピーテル・パウルルーベンス「ヴィーナスの戦車」 スウェーデン国立博物館

たくさんの人物が描かれた大きな絵だが、画面中央下部を拡大するとこんな部分がある。赤・白・紺の布が単に置いてあるのでは無い。その下に人間の足、小さな子供の身体がある。この絵は蛇神の同類ヴィーナスの餌として子供がたくさん集められた現場が描かれていた。

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ピーテル・パウルルーベンス 「キリストの降架」 聖母マリア大聖堂(ベルギー・アントウェルペン

アニメ「フランダースの犬」のネロ少年が見たがっていた絵の一つ。イエスを十字架から降ろすための梯子の下(画面右下)に紙抑えの石ころが描かれている。これは明らかに人間の頭である。イラスト化しなかったが、皿の底面は小さな人間の胴体が丸まって収まっていると思える。

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カミーユ・コロー 「ナポリの浜の思い出」  国立西洋美術館 

縦長の画面の一番下にこんな絵が隠れていた。楽しそうに歩く女二人と子供、その三人が数刻後にこういう姿になると言っているようである。大蛇に襲われて呑まれている。

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ジャン・フランソワ・ミレー 「種まく人」 ボストン美術館

画面下部に人間の姿が多く見えた。死んで土となった人間を説明的に表現したものだろう。性交している男女にも見える。この絵には種まく男の手に持つ種袋に胎児も見え、性行為・出産すなわち人間の増産がテーマである事は間違いない。それにしても露骨な表現である。

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ヨハネス・フェルメールリュート調弦する女」  メトロポリタン美術館

画面左下の机の下の暗い部分であるが、ここに人間が悲惨な形で集められている。損壊した数体分の人間が隠すように置かれている。日本では人気のあるフェルメールだが、こんな一見温和な室内画を描く画家が意外に残酷であったりする。

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ヨハネス・フェルメール 「居眠りをするメイド」メトロポリタン美術館

画面最下段ではないが、左下の食卓の上が描かれた部分。皿の横に転がっているのは人間の足であろう。居眠りをしているように見えるメイドの下半身は既に無く、一部はテーブルクロスの下に、一部は皿の横にこの様に露出しているのだろう(壺の後ろの足を分かり易く手前にしてイラスト化した)。

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エデゥアール・マネ 「草上の昼食(水浴)」 パリ・オルセー美術館

画面左下、裸の女の後ろに散乱した果物バスケット・酒瓶等があるが、よく見るとここに人間の手足が散乱している。四人の登場人物の手足であるらしい。

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フィンセント・ファン・ゴッホ 「アルルの跳ね橋」 クレラーミュラー美術館(オランダ)

画面下部の草むらは蛇神の餌置き場である。喰われるための人間の身体がゴロゴロと転がっている。実際に左端の大蛇が喰っている。

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エドガー・ドガ 「Breakfast After The Bath(風呂の後の朝食)」スイス バイエラー財団

絵の下半分。女がバスタブから出ようと片足を上げている。

他の見方も出来るだろうが、僕にはこんな風に見えた(イラスト)。大蛇が人間の上半身を咥えている。下半身は無い。遠近法で鑑賞者のすぐ近くにまでその人間を持ち上げている。右の方でも女が二人ほど大蛇に咥えられ持ち上げられている。真ん中にあるのは切断された足か。

 

どの国の、どの時代にも、名画と言われる絵の中にはこんな残酷な表現が隠れている。実際にはこんな光景には出くわさない。なぜならばこういう光景を見た時は既に助からないからである。生き延びて他の人間に伝える事は出来ない。人間と奴らとはあまりにも力の差が有りすぎる。

奴らは余裕を持って僕たち家畜に真実を伝えている。あらゆるメディアの中にそのヒントをほのめかせながら。気付けるなら気付いてみろと言わんばかりに。