名画の中の人喰い蛇

美術品が教えてくれる命の意味を農作業しながら考える。

ゴーギャン 「二人の女」 蛇どもが人間を喰う事・繁殖させる事

少し分かり易いのを一つ。ゴーギャンの絵である。

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ポール・ゴーギャン 「二人の女(Two Women)」 1901~1902年 メトロポリタン美術館(ニューヨーク)

タヒチの女二人を描いたゴーギャン晩年の作品。遠景に森を持った草原をバックに若い女と老女が身体を寄せ合って記念写真のように描かれている。老女の横には見た事もない不思議な形の花。果物のような実がなっているが、こんな植物があるのだろうか。不思議な所は他にもある。老女の膝、地べたに座って片膝を立てているのか。若い女の膝も位置が高すぎる気がする。おかしな表現である。二人とも手先が黒く汚れていて土いじりでもしていたのだろうか。老女の眼は真っ黒でまるで死人の様だ。若い女の顔がオカマっぽく胸も無い。画題は「Two Women」となっているがこの二人本当に女だろうか。いや人間だろうか。

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ここが分かり易いと思う。若い女の背後にゴジラに似た大蛇がいて女の頭に齧り付いている。

よく見るとこの化け物の口には小さな人間も一緒に呑み込まれようとしている。女の長い髪の毛も小さな人間である。女の口には拡大して調べたら、より小さな人間が何体か張り付いていた。この女も人間を喰う巨人であるらしい。

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いくら南洋の人間であっても指先がこんなに黒いはずはなかろう。画題に「女」とあるのだからもう少し綺麗に描いてあげられなかったのか。

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若い女の手の甲は蛇の頭であり、その口先に咥えられた二人の人間の足が見えているらしい。黒いのは血で汚れているからなのだろう。

この女の上半身には一組の男女が隠し絵で入っている。バックでセックスをしている場面である。

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眉間にしわを寄せた老女も頭を大蛇に齧られている。口から小さな人間をこぼしながら喰っている。頭の上にも人間を乗せていてそれが髪の毛に見えている。頬や顎にも小さな人間が見て採れたが、恐らくこの皺の多い顔全体が人間の身体で形作られている可能性がある。しかし今回そこまでは判別できなかった。

向かって右上にも大蛇に喰われる人間の姿があるようで、僕には上図右のイラストのように見えた。

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老女の上半身にも男女の交合図が隠されている。老女の右乳房に見える膨らみは下になった女の肩であろう。男の尻からも女の尻からも赤ん坊のような小さな顔が覗いている。出産を表しているのだろう。老女の右膝に見える部分では別の男女が交接しているらしい。膝の丸みは上になった男の尻である。

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上図左は元絵、暗い部分を明るくした。右は全体のイラスト。

どうも僕は心が汚れているせいか、男女の性交図ばかりが目に入って仕方がない。蛇どもが人間を襲っている場面もたくさんあるのだが、蛇の姿の中に人間の身体が透けて入っているのでついそちらを見てしまう。出産の光景もある。

美術館で大事にされているいわゆる名画には、一つの物を描いて三通りくらいの形に見せる場合が多い。絵の登場人物・蛇・隠し絵の人間と言った物が同時に重なっている。宗教上の教えのように、一つの物にはあらゆる局面があり、別の見方がいくつもある。幸せな時は後日そうだったと気付くようなものだろう。近視眼的にみて肖像画が見えても、細かく見れば別の隠し絵が見え、絵から少し離れて大きく見るとまた別の絵が見えて来る。

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巨大蛇が人間を喰うと言う視点から見た図はこうである。上下右左から二人が襲われている。さらに巨大な蛇が全ての人間・蛇などの生命体を呑み込む。

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人間の繁殖を念頭に置いて見ると(僕の得意な所だが)こういう絵になる。二人の女の頭に齧り付く大蛇はひとつの女の尻である。その上半身は右上にある。性器から子供が生まれ出ている。二人の女の身体は別の見方をするとこんな男女の重なりになった。老女の膝には後背位で重なり合う男女がいる。男も女も皆尻から出産している。老女に向かって左側には大開脚の女が性器から子供(果物に見えた物)を無数に産んでいる。

画面右方の草原にうっすらと人間が立っているのが見えた。子供を背中におんぶしているように見えるがこれは何だろう。やはり男女交合図なのかもしれない。

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さらにこんな風にも見えた。上方の尻をこちらに向けた女、上半身が向かって左にあり、顔と左腕が見えている。しかも出産ではなく陰茎が真下の女に向いているという男の図である。

そう言えば若い女の膝は大きな男性器に見えなくもない。この巨人族の二人は両性具有である疑いが大きくなる。

はっきりとした結論は出ない。いつも検証途中である。僕の場合頭がさほど良くないので、ひたすらトレース(模写)と言う手作業を繰り返すことで探って行きたい。