名画の中の人喰い蛇

美術品が教えてくれる命の意味を農作業しながら考える。

歌川広重 「王子不動の滝」 人間を喰う「神」

今回は「東海道五十三次」で有名な歌川広重の絵。昔は安藤広重と言われていた。この浮世絵師の作品の中にも「人食い蛇」が良く見える物があった。

f:id:curlchigasaki:20190825214101p:plain

歌川広重 「名所江戸百景 王子不動の瀧」 1856年~58年 静岡市東海道広重美術館

東京武蔵野、石神井川にかつてあった不動の滝が描かれている。両側に岩がそびえ、一筋の滝が力強く真っ直ぐに落ちている。滝壺近くでは五人ほどの男女が茶を喫している。茶釜等の道具は持ってきたのだろうか、茶を差し出している婆さんがここで商売をしているのだろうか。立っている女たちは滝のしぶきが掛かるのか傘を半開きにして持っている。男の一人は裸で滝つぼに入っている。滝の上部にはしめ縄が張られている。

滝の直線性、その青い色、中心から外へのグラデーションが目を引く。

左右の岩の下部の黄色い所は何だろうか。滝に削られてむき出しになった樹の根だろうか。しかし上の樹の幹とは色が違う。この辺が怪しい。

f:id:curlchigasaki:20190825214207p:plain

滝壺右奥の描写拡大図。黒い壁面に白っぽい曲線が何本も走っている。版画だから紙に絵具を擦る時に馬連(竹の皮)で円を描いて擦ったその跡かとも思えるが、どうも規則性(もう少し螺旋形になっても良いと思うのだが)が無い。北斎の「凱風快晴」でも山の頂上等に白い線があってそれは隠し絵の中で意味を持った線であったから、ここでもそうなのだろう。尻か蛇の頭の輪郭かもしれない。滝壺の波を表す線もそれらを合わせて遠目で見ると何か形が出来るようである。

f:id:curlchigasaki:20190825214258p:plain

画面下部を見ると、滝壺の左右の黄色い所に人間の身体が見えて来た。岩の部分にも奥の壁にも人の形が採れる。人々が茶会をしている地面にも人型があり、茶釜を乗せた黒いコンロのような物も人間であるらしい。ただ地面の中にある微妙な色の変化に何かの形を捉えることが出来ない。大きな蛇の頭が並んでいるようでもあるし、大抵の絵では画面一番下には生贄の人間たちがゴロゴロ転がっているはずなのだが、どうもはっきり捉えられない。

f:id:curlchigasaki:20190825214405p:plain

画面最上段。左の岩の上の立木は人間であるらしい。上部の大蛇に頭を咥えられて両手両足をだらりと垂れた人間がいる。足の形が変だがそこには上から降りて来た蛇が形を補って木の根元のように見せている。その他人間の形が採れる所が多くあり、それら人間には必ず大蛇の口が喰い付いている。上の方にいる大蛇が人間を吊るし上げて喰っている図である。

f:id:curlchigasaki:20190825214505p:plain

画面真ん中。滝の左右の岩は大きな蛇の頭である。その口先からは半分呑み込んだ人間が下半身を見せている。黄色い部分は人間の下半身であった。木の根っこでは無い。しめ縄も吊るされた人間かもしれない。

滝裏の壁にも人型が見られるがこれは同時に大蛇にも見える。人のようにも見え、蛇にも見えると言うのは、人間は類人猿と蛇型生命体との掛け合わせで生まれた事を言いたいのではないか。

f:id:curlchigasaki:20190825215056p:plain

左が元絵。右が全体のイラスト。あちこちで蛇どもが人間を喰っている。大蛇だけでなく、人間の数倍の大きさの蛇、それよりも大きな巨大な蛇が人間を喰っている。滝の後ろの黒い壁にも巨大な蛇が隠れていた。水色の滝自体も上から降りて来た蛇である。その頭は人々の並びで形作られている。滝壺の男・茶を出す婆さん・茶道具・女たちを繋ぐと見えない蛇の頭の輪郭線が見えて来る。

この滝の青い蛇、人間を創造する為の試験管またはフラスコのようにも思えてきた。

f:id:curlchigasaki:20190825214651p:plain

画面を大きく見るとこんな絵が見え出す。

上図左、男と女の性行為の図。青い滝の流れは長い男性器、または精子の流れを表しているらしい。滝壺は女性器、または子宮を表していると思える。男(青)は股覗きするような形で背後から描かれている。両側の男の足、上方に男の顔がある。女(赤)は足を上に上げて大股を開き男性器または精子を受け入れる体勢である。両手で足を掴み、顔をこちらに向けている。茶釜コンロの辺りが肛門である。

滝の後ろの壁自体は膣を表しているようだ。男性器が入ってきて子宮に精子を注入する。ちょっと抽象的・説明的な表現である。

上図右。出産の図。人間があちこちで出産をしている。滝の後ろの壁も女の背中・尻であり、その下に小さな人間がいる。滝の左の岩の下の黄色い部分は今度は尻から生まれ出る人間の表現となる。

こうしてセックスを奨励し、出産させ、増殖させれば人間をいくら殺して喰っても構わないと言う考えなのか。

f:id:curlchigasaki:20190826183743p:plain

左元絵。右、全てを呑み込む蛇の王者、すなわち人間が「神」と崇める存在の姿。西洋では「天のお父様・父なる神」と呼ばれ、ギリシャ神話のゼウス。日本では「大日如来」とか「天照大御神」とか呼ばれる最高神。こいつは人間に自らの事を「神」と呼ばせているが神では無い。遠くの宇宙からやってきて地球を支配し、人間を餌にしている生命体である。こいつは全知全能ではない。こいつ以上の生命体が宇宙にはいくらでも存在するらしい。人間はこいつの為に飼い慣らされている。知能が発達しないように食べ物の中に有害な薬を混入し、テレビや何かで洗脳し、宗教で素直に生贄になる事を強要している。こいつがいなければ良いのだ。