名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

フェルメール「真珠の首飾りの女」 蛇神に身を捧げる少女

自分が何の為に生きているのか、死んだら何処へ行くのかを知りたくて名画の解析をしている。その過程で恐ろしい事実を発見してしまい、その恐怖から抜け出る事が中々できない。どこかに希望があると信じている。恐ろしい事実を知ること自体がまずは希望への第一歩であろう。

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ヨハネス・フェルメール真珠の首飾りの女」 1664年頃 ベルリン国立美術館

上野の森美術館にこの作品も来ているそうだ。非常に残酷な表現の絵だからわざわざ上野まで行ってお金を払って観ると言う人の気が知れない。皆騙されているのだ。気が付いてほしい。

テレビの中のアイドルタレントでも、清純そうで可憐そうなアイドルほど実は邪悪だったりする場合があると思う。キャンディーズピンクレディー松田聖子は歌の最中に悪魔への感謝を込めたサインを示す。鬼(悪魔)の角を模した手指のサインである。フェルメールも表面的に見れば温かい陽の光を巧妙に表した天才画家であるが、とんでもない残酷な表現が随所に隠されている。今まで同作家の絵を見てきたが、大抵人間がバラバラに解体されて蛇神の餌になっている図であった。フェルメールの表現は特に露骨である。生々しく、血の匂いさえする。

この作品は前回見た「手紙を書く女」と同じ服を着た少女がモデルになっている。縁にオコジョの毛皮の付いた黄色いコートである。少女が化粧道具の置かれた机の前で真珠の首飾りを付け、壁に掛かった鏡を見ている。鏡は小さいので首飾りを持ち上げて映している。机の上には大きな壺と紺色の布が置かれている。布はテーブルクロスなのか、何故かくしゃくしゃに寄せられている。おしろいの粉が布に付かないようにする配慮なのか。画面の下半分をこのくしゃくしゃの布と机や椅子の暗い陰が占めている。画面上半分の白い壁と対照的になっていて、少女の可憐なしぐさや表情に視点が行くようになっている。

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下半分の、暗くてよく見えない部分を明るくしてみた。机の上の布にはあり得ない不可解な皺が刻まれていて、ここに隠し絵があると見た。

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やはり人間の身体がバラバラになって集められていた。家畜のと殺・解体現場のようである。しかも左側にはまだ生々しい人肉が置いてある。上図イラスト右で黄色くしたのが人肉と見える物である。壺の手前に大きく描かれているのは尻を見せた多分女の後ろ姿。頭は壺の所にいる大蛇に齧られて無くなっているようである。両手は肩から切断され、両足は膝から下あたりから無くなっている。その右に上腕下椀と輪切りにされて置いてある。これらの身体は布が被せられているわけではなく、むき出しで見えているのだが逆光で見にくくなっている。下椀の切断面等には血の色があり生々しい。

下の方には別の人間の肉が積み重なっている。骸骨に見える所がいくつもあるので恐らくこの紺色の大蛇に過去呑み込まれた人間の消化途中の姿であろうか。(僕は自分の眼に見える物だけをイラストにしている。見えないものを想像で描いたりはしていない。)

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机の下の暗い部分にも怪しげな物が描いてある。上図の黒い所である。上図真ん中の四角い窓の中にも両目がこちらを見ているのが見える。心霊写真の様に人の顔が見えたりするが、恐らく蛇が正面顔を見せているのだろう。

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壁には元々地図が描いてあり、それが消されて白壁に描き直されたらしいがそれはともかく、非常に微妙な陰影で壁の中に巨大な蛇の画像が見える(上図イラスト)。巨大蛇は全て少女の方に近づき喰おうとしている。

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少女は壁に掛かった小さな鏡に映る自分を見ている・・・・と見えたが、それは違うのかもしれない。と言うのも、鏡の向こうの窓枠の上に白い丸い物(上図黒矢印)が乗っており、それを少女は見ているのではないか。よく見るとその丸い物には両眼と口が付いた蛇の正面顔である。上から垂れて来たのか、窓の隙間から入って来たのか分からないが、とにかくこの小さな白蛇がこの絵の主題に大きく関わっているように思える。

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少女の身体を推測してみる。黄色いコート・その白い毛皮の縁取り・赤いスカートは大蛇が擬態した物である。そいつらに喰いちぎられて、頭部は首で切れ、両手は肩と肘で切られ、足は両足共に膝から下が切られて無くなっていると思える。なぜなら切られた部分には赤い血の色が浮んでいるからである。画面左の紺色の布の中に見えた女の後ろ姿はこの少女と同じ切られ方をしているから、この少女が巨大な蛇に喰われていると言う事を作者は言いたいらしい。

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少女の顔拡大図。頬の所・耳の所等でこの絵は蛇で形作られている事が分かる。鼻の穴から何か出ている。口からも何か白い物(歯では無く白い蛇の頭)が出て来ている。唇の上下が赤く汚れている。眼も黒蛇等で表されている。

表現の仕方はともかくこの表情、慣れない化粧をして高価な首飾りを初めて身に着けた初々しい少女の顔・・・・と言うよりも何かを恐れているような感じがする。蛇に睨まれたカエルが恐れ、その場を離れられず、恍惚とした状態でいるのに似ているのではないか。この少女は窓の上の白蛇に見据えられ、自ら蛇の首飾りで首を絞め、下から上からくる蛇神たちに己の肉体を捧げる事に喜びさえ感じる。そんな陶然とした催眠状態になった女の表情をしているのではないか。

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少女の身体はもう頭と両手先だけしか無い。それらをコートやスカートに成りすました大蛇たちが咥え支えて立っているように見せている。実際の身体は左の青い布の所にある。この青い布は上から降りて来た巨大な蛇の頭である(上図イラスト青色部分)。少女以外の人間の肉もその中に入っている。

少女に喰い付いた黄色い蛇を赤い蛇が呑み、それをさらに大きな茶色い蛇が呑んでいる。手前の茶色い椅子は大きな口を開けた大蛇である。その他壁の中にも上から降りて来た巨大蛇がいて皆少女に集まるように喰い付いているが、さらに大きく見ると、画面の大部分を占めて巨大蛇の頭がある。壁の鏡が右眼であり、少女の左ひじ下の暗い部分が左眼である(あるいは少女の頭の茶色い部分がそれかも知れない)。こいつは画面左下の人肉の集まった所を喰っているようである。

キリスト教でも仏教でもその教えは神や仏に従順に従い、己を無にして身を預ける事を強制する。神や仏に身を捧げる、すなわち自らの身体を生贄にする事を強いている。この絵でもそんな教えを表している。