名画の中の人喰い蛇

美術品が教えてくれる命の意味を農作業しながら考える。

ピカソ「アビニヨンの娘たち」=「蛇の食人図」である事に変わりない

ピカソアビニヨンの娘たち1
ピカソアビニヨンの娘たち1 posted by (C)カール茅ヶ崎

パブロ・ピカソ 「アビニヨンの娘たち」1907年 ニューヨーク近代美術館

「ピカソがアフリカ彫刻に興味を持ち描いた絵画作品。これが後に起こる「キュビスム革命」の発端となった。」と言われる(Wikipedia)が、キュビズムとか言う絵画とはどんなものか検討してみた。

バルセロナのアビニヨン通りの売春婦5人を描いたそうだが、この画題の何処に美しさが表現したのか全く分からない。女性の美しさも柔らかさも儚さも悲しさも何も表現されていない。この絵も高値で取引されているが何か裏があるはずだ。

キュビズム」は人間の視覚の多方面からの視点を二次元上に表したからこんな絵になったとか解説されていると思うがどうなのだろうか。

ピカソアビニヨンの娘たち2
ピカソアビニヨンの娘たち2 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面の女性を向かって右から順に見て行く。

右端下の女の顔が最も目立って醜い。顔が真っ赤で眼が上下にずれている。この顔に解説者はアフリカ彫刻の影響があるという訳だろう。しかしこの女は例によって大蛇に喰われている。

上図真ん中に分かりやすくイラスト化して色分けしたが、頭を上から降りて来ている巨大な蛇(緑色で表した)に咥えられている。左肩も同様に上から来た大蛇(水色)に咥えられている。顔が真っ赤なのは、蛇に一度噛まれて血だらけになっている事を表しているのではないか。眼も口も鼻も、噛まれて定位置からずれるくらい損傷しているのではないか。下半身も大蛇に噛まれているようで、この女自体も蛇で出来ているからどこが喰われて蛇に取って替わられているのか不明確である。太ももの上・尻の下端に赤い色があるがこれは血だろう。

ピカソアビニヨンの娘たち3
ピカソアビニヨンの娘たち3 posted by (C)カール茅ヶ崎

右上の女も頭を喰われてひどい顔になっている。真上から、左下から同時に大蛇の口の中に入っている(上図真ん中イラスト)。もう人の顔ではなくなっており、血の気もない。死んでいるのではないか。

この女の顔も蛇で出来ている(上図右下イラスト)。左目サングラスの様な眼も蛇である。眼の位置に黒蛇の正面顔がこちらを向いている。蛇の絵自体は抽象的でなく写実的である。白い鼻も蛇で、先端に微かに見える眼がある。こんな角ばった蛇は不自然だが、渡辺崋山の「鷹見泉石像」の着物にも、写楽の「役者絵」の着物にもこんな表現の蛇が描かれているのでさして新しい表現ではない。

ピカソアビニヨンの娘たち4
ピカソアビニヨンの娘たち4 posted by (C)カール茅ヶ崎

中央の少しましな顔の女二人。この女たちも上から下から横から、大蛇に喰われている。画面全体に渡って大きく描かれた大蛇がいる。画面右から立ち上がって逆U字型に曲がって二人の女の腕を咥えている。女の肘は蛇の裂けた口に合わせて変形している。画面右端にヤシの葉みたいに見えるのは大蛇の胴体にある柄らしい。

右下の赤い顔の女の肩あたりを上から来て齧る大蛇(水色の)は、今度は頭の向きを変えて真ん中の女の腰に噛み付こうとしている(上図右イラスト)。ひとつの蛇形が、下向きにも横向きにも見える様になっている。これはアカデミックな絵画での背景の巨大蛇の表現法でもある。

ピカソアビニヨンの娘たち5
ピカソアビニヨンの娘たち5 posted by (C)カール茅ヶ崎

この二人の女も蛇で出来たレプティリアンである。眼の上下・耳・髪ではっきり分かるが、皮膚も蛇が形作っている。

ピカソアビニヨンの娘たち6
ピカソアビニヨンの娘たち6 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面左端の女は大蛇の食害が相当進んでいる。顔に血の気が無いのは後ろの大蛇に喰われたから。そして両足が喰われて切断されている。両ひざから下は血の色で染まっており、その脚を蛇に取って替わられている。左足の切断面からは血が噴き出している。

左手が有り得ない所に見えるのはこれも切断されているからだろう。

 

ピカソによる「キュビズム」の始まりの絵と言ってもそれは表面的な変化であり、その真の内容はそれまでと全く変わってない。「蛇の食人図」である。