正月の七草粥に入れる物の収穫・調整をしている。
「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」が春の七草だが、「ナズナ」は別名ペンペン草、「スズナ」・「スズシロ」はそれぞれカブ・ダイコンの事というのは前から知っていた。「ホトケノザ」がコオニタビラコという草である事は最近知った。他の物はよく知らない。実物を見ても区別できない。一つ一つ覚えていこうと思う。
「ナズナ」にしても三味線のバチの形の種袋(絵の右上に描いた)の付いた茎が立ってないこの時期は区別しにくい。
研修先農家では七草をセットにした物を400円程度で売るために収穫・調整をしている。全て畑で栽培・調達できるという事だ。コカブとミニダイコンはこの収穫時期に合わせて10月末に種まきしており、セリは田んぼに自生し、ナズナ等は畑の通路や端にわざと除草・耕耘をせずに残しておくそうだ。雑草を畑に残しておいてそれを売るというのは面白い。
雑草を正月明けの7日に粥にして食べるというこの日本の風習は何だろうか。餅を食べ過ぎて張った胃の消化を助けるにはダイコンおろしがいいと聞いたことがあり、ダイコン・カブ・ナズナは全てアブラナ科だから分かるが、他の物は香り付け・色付けか。
その他厄払いの意味もあるらしいが、この風習に人の感性を感じてしまうのは僕だけだろうか。そこらにある雑草に風流な名前を付けて愛で、香りを楽しみ、食してしまうといのはこの風習を始めた人は、命の大切さを知っている、心ある人であるに違いない。