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畑の生き物と共に

農園の生き物の事を絵日記風に書いてます。自身も土と共に生きたいと思って転職した中年農業5年生。

「接ぎ木」はどうしてできるのだろう?

キュウリ接ぎ木
キュウリ接ぎ木 posted by (C)カール茅ヶ崎

農業アカデミーで野菜苗の「接ぎ木」の実習があった。

「接ぎ木」をすると病害虫に強くなり、連作障害が出にくく、農薬の散布回数も減らせるという。苗で販売することも可能で、その場合畑も使わず短期間で利益を出せるのでぜひ習得したい技術だ。

キュウリ「Vロード」にカボチャ「ゆうゆう一輝白」を「呼び接ぎ」して丈夫なキュウリの株にする。

はじめてやった接ぎ木の結果は・・・・5本中4本活着。8割の成功率だったが、これは「接ぎ木」作業後の温度・湿度・遮光管理を学校側にやってもらったことによる部分が大きい。週1回の実習では中々実際の営農での作業には程遠い。

ナス「千両2号」に野生のナス「ミート」の「割り接ぎ」もやった。

 

樹木でも野菜でも「接ぎ木」ができる事が神秘的だ。別の個体を切って接合した部分が結びつき癒着し、1個体になる。維管束の導管・師管が結びつき、水や栄養分の移動が出来るようになる。細胞同士の遺伝子情報の交換がされ、たとえばカボチャの根の強い吸肥力・病気に強い性質がキュウリ自体にもたらされる。

人間で言えば、型の違う血液を輸血するようなものか。骨髄移植をするようなものか。適合の可・不可があるのは野菜でも同じらしい。同じ「ウリ科」とか同じ「ナス科」とかの中でなるべく近い遺伝子の方がうまくいくのだろう。

「接ぎ木」の接合部分の活着の様子を想像している。植物も人間も同じ有機生命体なのだと感じる。生命の神秘の一端を感じさせられる。