研修受け入れ先の寒川町の農家の畑でサツマイモの花を見つけた。本州でこの花が咲くのは珍しいという。自分も初めて見た。
相変わらず炎天下での草取りが続いている。サツマイモ(紅アズマだと思うが)の蔓を一本一本のけながら畝の通路の草取りをしていた。3アールほどのサツマイモ畑の北側の端に花が5~6個咲いているのに気付いた。。
朝顔に似た、白地に中央が紫の清廉な花だ。サツマイモは朝顔や夕顔と同じヒルガオ科だそうだ。繁殖力が強く、茎1本でもイモが獲れるから栽培には花も実も必要ない。葉1枚でもそこから根を出すそうだ。
サツマイモは土中の微生物と共生し、窒素を自ら補給するから栽培に肥料はあまりいらない。N2.5 P6.0 K7.0でいいからトマトの8分の1くらい。前作の肥料が残っていそうなら無肥料でもいい。
サツマイモは生き残るために花も実も捨てて、体のどの部分からでも子孫を残せるように進化させてきたすごい植物だ。
だからごくまれに花を咲かせるのは「先祖返り」みたいなものか。ヒトに尾が出たり、乳首が2対以上表われたりすることがあるというが、それと同じか。
それともあらゆる可能性を考えて(今後の気候変動等により)、花による繁殖方法も残してあるのか。忘れないように復習しているのか。