海老名にある農業アカデミーの実践圃場では、3週間前から研修生の植えたナスがかじられていた。80株くらいある株の中から実の生った物が毎週5個6個とやられている。
最初カラスの仕業かと思っていて、あまり酷いようなら鳥よけを設置しようと話し合っていた。
ところが職員が足跡を発見。足跡(絵では赤丸で囲んだ)から犯人はアライグマと発覚した。タヌキは4本指、ハクビシンは5本指で、アライグマも5本指だが長い指跡がくっきりと残るらしい。
先月のニュースで「海老名の住宅街でアライグマ出現!警察・市職員が捕物」とあったが、そこから4~5キロくらい離れているのに出てきたという事だ。
アライグマはかわいい顔をしているが、調べてみたら、成獣になると(特に発情期)気性が荒くなり人を傷つけ、感染症も媒介する事があるという。すぐに脱走してペットにはならないという。何でも食べる。生後1~2年で妊娠可能になり、3~6頭の子供を産む。
こんな農業害獣が増えたのは「あらいぐまラスカル」の影響か。元々輸入ペットとして飼われていた外来獣を飼い切れなくなって「自然に帰す」との名目で日本各地に放つケースが多かったと推測する。繁殖力旺盛だから数がすぐに増え、農作物を荒らしまくっている。
トウモロコシは皮をきれいにむいて、スイカは穴をあけて中をくり抜いて食べるというから器用だ。学校のナスは中心部分を一かじり・二かじりしてあった物もあったし、中心から下の部分がごっそり無くなっている物もあった。全て下から30センチくらいの位置の実をやられている。立ち上がって両前脚で持って食べたのか。
こいつを防ぐには畑全体を丈夫なネットか、電気柵で囲うのが一番だと思うが、そんな費用をかけてもそれを取り返すだけの利益はナスでは出ないだろう。
台風による被害・虫害・鳥害・獣害・農薬問題・放射能汚染・・・・農業は大変だ。
運不運にも多分に左右される。
僕の畑で獣害が出ませんように。もし出ても最小限で収まりますように。