名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ヨトウムシに悩まされる。

ハスモンヨトウ
ハスモンヨトウ posted by (C)カール茅ヶ崎

ヨトウムシにキャベツをかじられた。キャベツの結球部分に3ミリくらいの糞がたくさん付いているからやられたと思ってよく見ると、葉の奥にハスモンヨトウの幼虫がいた。

体長3センチくらいにもなっている。下の方に描いたのがその幼虫。暗褐色の体で背に新選組のだんだら模様が描いてある。この模様は個体により、また幼虫の年齢により出ていない物もあるらしいが、今回ははっきりと気味の悪いだんだら模様だった。

上の絵はその成虫。翅の模様が斜めに(ハスに)入っているからハスモンで、夜中に作物を食害するから夜盗(ヨトウ)、ハスのモンになるヨトウムシ。今回は昼間キャベツの葉の奥に隠れていたが、通常は土の浅いところに潜っている。草刈していて見つける時がある。

葉の裏に卵を塊で産み付けられ、それが孵ると集団で食害し、時には丸坊主にされることもあるという。食べるものは野菜でも花でも何でもいいらしい。年に4世代が交代し、暖かい時期に活動が活発になる。老齢幼虫(この絵のような)は農薬が効きにくいので、夜中に懐中電灯を持って畑に行って食事中の時に捕殺するか、初めから成虫に卵を産み付けられにくくする。すなわち防虫ネットで作物を覆う・夜間黄色蛍光灯を付けて忌避させる・フェロモン剤を設置して成虫の交信を撹乱する・・・・等色々と防除法が考えられていてこのヨトウムシに悩まされる人がいかに多いのかがうかがえる。

化学的に合成された農薬も色々あるし、最近は環境保全型防除法として、天敵ウィルスを散布したり、蝶類だけに取り付く病原菌(BT菌)を散布するという事も行われている。

こんな夜中のコソ泥みたいな虫に農家はいまだに悩まされている。いくら科学が発達しても農業は生き物が相手だから難しい。