名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ナズナの種子の放列はフィボナッチ数列に基づく・・・らしい。

ナズナ
ナズナ posted by (C)カール茅ヶ崎

ナズナ(別名ペンペングサ)の種子は花の下の茎に放射状に付いている。他の草の葉の並びのように花の下で陽を浴びている。三味線のバチの様な軍配の様な形の入れ物の中に種がいくつも入っている。その種子の茎に対する配列は一見無秩序だが、ここに数学的な法則があるらしい。

今日は雨なので自宅でグータラして過ごしたが、ネット上の「サイエンスチャンネル」で「自然にひそむ数と形」--「不思議な数列」というのを勉強した。

植物の花の枚数や葉の並び方は「フィボナッチ数列」というものに基づいている事が多い。

 

花びらの枚数はそのフィボナッチ数列の数でできている。花は0・1.1.2.3・5・8・13・21・34・55・・・・の数のうちどれかの枚数になっている。(この数字の並びの前2つを足したものが次の数字になる。)

葉に関しても、茎に対して何回転する間に元の位置に戻るかで、回転数を葉の数で割ると5分の2とか8分の3とか13分の5とかの数値に落ち着く。

詳しいことは数学の得意でない僕にはわからないが、何にしても有機体の中に秩序を見つけられるというのはすごい。見つけた人もえらいが、植物の形が長い進化の歴史の中である一定の法則を持ったものに帰結したという事実に感心する。光を浴びるのに最も効率のいい葉の放列を成長とともに形作るということに自然の偉大さを感じる。

ナズナの場合は葉ではなく種の入った三味線のバチが茎に対して放射状に、葉8枚に対し3回転か葉13枚に対して5回転くらい並んでいて、種を効率よくあたり一面にはじき飛ばすべく整然と並んでいる。

 

美術を学んだが「黄金律」というのがあった。名画・名彫刻・名建築は結局それに落ち着くらしい。ミロのヴィーナスの頭と身体との比率・パルテノン神殿の縦横の比率もある一定の比率があって、究極の美を追求したらかならずそれに帰結するというものだ。

デザインの方では「用の美」というのがある。実用に徹した形を追求するとそこに美が存在するようになるというものだ。椅子の形・車の形・電車の形その他実用を究極的なものにしてみると最もシンプルで、美しい形が生まれる。

植物の形は何十億年の間に最も実用的な(陽の光を浴びやすい・受粉しやすい・種を飛ばしやすい等)形に自然淘汰されてきて現在に至るのだが、その形が幾何学的なしかも美しい形になるというのはとても面白い。

 

しかし「フィボナッチ数列」というのは今日初めて知った。ネットでは中学受験の問題にこれに関するのがあるということだ。ということは小学校で教わっているということか。僕は勉強不足だったのか、それとも昭和40年ごろの教育とは内容が変わったのか。