名画の中の人喰い蛇

美術品が教えてくれる命の意味を農作業しながら考える。

ルーベンス 「縛られたプロメテウス」 人間に与えた火とは何か

ギリシャ神話の巨人族の中にプロメテウスと言うのがいる。人間に火を与えた罪によりゼウスによって岩場に縛り付けられ、鷲に毎日肝臓をついばまれ続けると言う責め苦を3万年にわたり受けたと言う。火は人間にとって文明をもたらしたが同時に戦争の武器をも作…

ルーベンス 「カリュドーンの猪」 人間狩り

ギリシャ神話の中で英雄たちの話が語られている。絵画に描かれたその英雄たちが本当はどういう存在なのか、ルーベンスの絵の中に探ってみたい。 ピーテル・パウル・ルーベンス 「カリュドーンの猪」 1611~12年頃 ザ・ジェイポールゲッティ美術館(ロサンジ…

ルーベンス 「ディアナとニンフを覗くサテゥルス」 人間の物では無い技術力で食人画を描く

ギリシャ神話の巨人族に興味がある。一般に知られている神話とは実際はかなり違う物ではないかと想像している。人が作り出した神話物語の中の巨人は実際に存在していたのではないか。そして彼らは人間を食糧としていたのだと思う。 ギリシャ・ローマ神話をよ…

クールベ 「画家のアトリエ」 人間は家畜にすぎない。

里芋の収穫が忙しい中、大作の分析に取り組んでいる。 ギュスターヴ・クールベ 「画家のアトリエ」 1854~55年 パリ・オルセー美術館 縦約3.1m×横約6.6mもあるクールベの代表作の一つである。クールベ自身のアトリエだと言う。クールベの後ろにモデルの裸…

クールベ 「窓辺のイギリスの三人の少女」 やはり人間は蛇の食糧

不思議な表現方法の絵だ。最初この絵を見た時は、少女の生首が三つ並んでいると見えた。しかしそれだけでは無いらしい。 ギュスターヴ・クールベ 「窓辺のイギリスの三人の少女(Young Englishwomen by a Window)」1869年 ニュー・カールスベア美術館(デン…

クールベ 「もの思うジプシー女」 蛇によってバラバラになって喰われる女

気分を変えて西洋画を調べてみた。 ギュスターヴ・クールベ 「もの思うジプシー女」 1869年 国立西洋美術館 Google Arts & Cultureでは「Gypsy in Reflection」となっており、髪の長い女と言う事もあり、聖書の「懺悔するマグダラのマリア」を思わせる題材…

岸田劉生 「麗子微笑」 不気味な食人の絵

岸田劉生は好きな画家の一人だった。物事を徹底的に突き詰めて描くその求道的精神が感じられて自分の生き方に影響を与えられた。劉生は愛娘麗子の絵を多く残しているが、その中の一枚を調べる。結論を先に言うと反吐が出そうになるほど残酷な表現が隠されて…

尾形光琳 「太公望図」 人間を家畜として育て見守る

今回も引き続いて日本の名画を調べる。 重要文化財 尾形光琳 「太公望図」 江戸時代 京都国立博物館 後に周の文王の軍師となり斉の始祖となる呂尚は、初め他人に認められず落胆して渭水で釣りをしていた。占いで人材を得ると言われた文王は呂尚と邂逅し、重…

狩野秀頼「観楓図屏風」 蛇による食人・増産、こんな風にしか見えない

台風のせいでまた被害が出、収入が落ちそうだ。農業だけでは生活できず、年金を合わせてかろうじて食って行ける状態だが、めげずにやって行くしかない。 今回は狩野永徳と同じ時代の屏風絵。少し丁寧に細かい所から調べて行く事にした。 国宝 「観楓図屏風」…

狩野永徳「檜図屏風」再考 人間の増産による抵抗

この絵を見直してみる事にした。 国宝「檜図屏風」狩野永徳筆 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館 巨木の生命力の力強さが、金色の霞により省略化された背景の中で際立っている。織田信長のいた戦国時代、武将の気概や美意識をこの絵が残っている事で垣間…

人間を恐れさせる残酷な表現が隠されている

人間は損壊した人体・腐乱した人体・白骨化した人体を見せられると恐怖を感じる。それは「死」を連想させるからである。そんな恐怖の絵が名画の中、それも画面最下段の一番目立つ所に隠し絵で描かれている場合が多い。何と言う性格の悪さだろう。いや奴らに…

ゴーギャン 「我々は・・」 追加

前回のゴーギャンの絵の中で、気になる部分がいくらかあるので付け加えたい。 画面中央下部、一番目立つ所にこんな光景がある。物を食べる子供の右側、何かを空に捧げる青年の左側である。猫が二匹いる。この猫の後ろに赤味がかった肌色の物が転がっている。…

ゴーギャン「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」 再考

ゴーギャンの代表作を再び調べる事にする。今回はより細かく丁寧に見た。この絵の題はこのブログの趣旨と一致し、僕の残りの人生で解明したい事柄である。 ポール・ゴーギャン 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこに行くのか」 1897~98年 ボ…

ゴーギャン 「二人の女」 蛇どもが人間を喰う事・繁殖させる事

少し分かり易いのを一つ。ゴーギャンの絵である。 ポール・ゴーギャン 「二人の女(Two Women)」 1901~1902年 メトロポリタン美術館(ニューヨーク) タヒチの女二人を描いたゴーギャン晩年の作品。遠景に森を持った草原をバックに若い女と老女が身体を寄せ…

ゴッホ 「夜のカフェテラス」 名画で人間をコントロール

この絵もどこが良くて大事にされているか分からない。大胆な色使いが良い? 作者の情熱的心が絵に出ている? ポスト印象派として後の絵画芸術に影響を与えた? フィンセント・ファン・ゴッホ 「夜のカフェテラス」 1888年 クレラー・ミュラー美術館 カフェテ…

ゴッホ 「アルルの寝室」 平凡な絵の中にセックスが充満している

台風一過の後始末に時間を取られる。倒れたニンジン・黒大豆を立ち上げて土寄せ、トマト・ピーマンは倒れたまま終了、少し壊れた農機具小屋と吹き飛んだビニールハウスの天板はこれから時間を掛けて直して行く予定。 フィンセント・ファン・ゴッホ 「アルル…

セザンヌ 「川沿いの田舎家」 蛇の人食いを残酷に描いた物

いろんな時代のいろんな画家の作品を観る事で、別の物が新たに見えて来ることがある。今回のセザンヌの作品では、セザンヌがいかに残虐性を持った悪魔的画家かと言う事が再確認できた。 ポール・セザンヌ 「川沿いの田舎家」 1890年 イスラエル美術館 大きな…

ブリューゲル 「農民の婚宴」 人肉食の宴

ピーテル・ブリューゲルは、僕の高校時代に美術に関心を持ち始めたきっかけになった画家なので少し時間を掛けて細かい所まで調べて見る事にした。しかし実際にこの作業をしてみるとこの絵は細かい所まで実に描き込まれており、絵筆の跡も絵具の単色の溜まり…

ブリューゲル 「雪中の狩人」 人食い蛇がセックス・出産を勧める

ブリューゲルの名画に挑戦。この絵の中に何が見えたか。 ピーテル・ブリューゲル 「雪中の狩人」 1565年 ウィーン美術史美術館 横幅が162cmもある大作である。ほとんど白と黒の画面に家壁の赤・火の黄・犬の茶だけが色付けされてアクセントになっている。寂…

歌川広重 「王子不動の滝」 人間を喰う「神」

今回は「東海道五十三次」で有名な歌川広重の絵。昔は安藤広重と言われていた。この浮世絵師の作品の中にも「人食い蛇」が良く見える物があった。 歌川広重 「名所江戸百景 王子不動の瀧」 1856年~58年 静岡市東海道広重美術館 東京武蔵野、石神井川にかつ…

北斎 「凱風快晴」 赤富士は人間の血の赤色を表している

葛飾北斎 「冨嶽三十六景 凱風快晴」 1831~33年 スペンサー美術館(アメリカ)の版を選んだ。 北斎の代表作であり、誰でも見た事がある作品だろう。「凱風」とは「夏に吹く柔らかな南風」の事だそうで、朝日か夕日か分からないが山肌を赤く染めた富士が画面…

葛飾北斎 「神奈川沖浪裏」 巧みに隠された人間への繁殖指示

偉大な画家、天才と呼ばれる画家による世界的に有名な絵には謎が多い。レオナルド・ダ・ビンチ、ミケランジェロ、そして日本では葛飾北斎。その北斎の作品の中でもよく知られた作品を調べる。どうも隠し絵がいかに巧みに隠されているかが名画中の名画と言わ…

フラゴナール 「読書する娘」 蛇神の示す生命の真理

この絵は僕にとって非常に懐かしい絵である。椅子に座って静かに読書をする若い娘、その雰囲気と共にふくよかな乳房に憧れたものである。高校時代が思い出される。 しかし高画質の画像がネットを通して手に入るようになった現在、物事を皮相だけにこだわらず…

ゴヤ 「聖ヨセフの夢」 人間は繁殖させられそして喰われる存在

フランシスコ・デ・ゴヤ 「ヨセフの夢」 1772年 スペイン・サラゴザ美術館 創世記にはこう言う話がある。・・・・ヨセフが夢を見た。畑で麦を束ねていたら自分の麦束だけまっすぐに立って他の麦束がその周りに来てお辞儀をしたと言う夢だ。兄たちにそれを話…

ゴヤ 「我が子を食らうサテゥルヌス」 蛇神の食糧としての人間の増産を計る絵

猛暑の中での農作業が辛い。夏野菜の収穫のピークであり、雑草取りのピークでもある。そんな中で血も凍るような「怖い絵」の検討をする。 フランシスコ・デ・ゴヤ 「我が子を食らうサテゥルヌス」 1819~23年 マドリード・プラド美術館 この絵は十代のころか…

ティエポロ 「ヴィーナスとヴァルカン」 人間を増産させながらの食事会

また露骨な性描写の絵を見つけてしまった。 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ 「ヴィーナスとヴァルカン」 1765年 フィラデルフィア美術館 バロック最後期のイタリアの画家ティエポロがギリシャ神話の美の女神ヴィーナスと火の神ヴァルカンを描いてい…

ラファエロ 「ユリウス2世の肖像」 人食い蛇の系譜

日本の絵画の高画質画像が見られるサイト「e国宝」がシステム障害の為見られなくなっている。仕方が無いので「Google Arts&Culture」で西洋絵画を見る。 ラファエロ・サンティ 「ユリウス2世の肖像」 1512年頃 ロンドン・ナショナル・ギャラリー 久しぶりの…

重文 「大仏頂曼荼羅」 大日如来は地球の支配者、人間牧場の経営者

釈迦はイエス・キリストであるらしい。摩耶夫人は聖母マリアで、この関係は日本神話でもアマテラスとイザナミと同じであるらしい。父もあり、大日如来と呼ばれている者がそうらしい。キリスト教での神・日本神話でイザナギ、ギリシャ神話ではゼウスと呼ばれ…

国宝「釈迦金棺出現図」 この世の仕組みを表す絵

釈迦の正体を知りたいのでこんな絵を調べてみた。 国宝 「釈迦金棺出現図」 11世紀(平安時代) 京都国立博物館 縦160cm×横229.5cmの大きな絵で、画面いっぱいに人物がひしめいている。 入滅後棺桶に収められていた釈迦が、遅れて来た母の為に復活し、説法を…

玉虫厨子 「捨身飼虎図」 己が血肉を蛇神に捧げよ!

イエス・キリストがまがい物であるならば、仏教における釈迦とはどういう存在か。方便が違うだけの同じ物では無いのかと思い調べてみた。 国宝 玉虫厨子須弥壇右側面「捨身飼虎図」 7世紀 法隆寺 左が教科書で見知っている玉虫厨子全体の写真。二階建ての厨…