名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ゴッホ「ジャガイモを食べる人々」 やはり生贄の場面

最近になってからネット上で名画の高画質な物が手に入るようになってきて、それによって新発見がしやすくなっている。以前のように図書館で見る画集では決して見ることのできなかった絵の中の数ミリの陰影の差を自宅にいながら見る事が出来る。

ゴッホいも1
ゴッホいも1 posted by (C)カール茅ヶ崎

フィンセント・ファン・ゴッホ 「ジャガイモを食べる人々」 1885年 アムステルダムゴッホ美術館

ゴッホの作画期間は短いが、彼が牧師から画家に転向し最初に描いた本格的絵画がこれであるとされる。アルル時代の明るい色彩は全く無い。ランプの灯りだけでジャガイモの夕食を食べる貧しい農民家族の姿が描かれている。

ゴッホいも2
ゴッホいも2 posted by (C)カール茅ヶ崎

暗い画面を明るくしてみた。

家の中が寒いのか、皆厚着である。イモや飲み物から湯気が立っている。

あまりに土臭い色合いで、人物の描写も何かデッサンが狂っているような稚拙な感じがして(特に手前の娘の描写)、好きになれない。

ただ詳細を見て行くと、蛇神の食人が窺える所が随所に発見できた。

ゴッホいも3
ゴッホいも3 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面上半分の家の奥を見ると、壁や天井等に大蛇が這っている。五人の人物の頭上に彼らを喰おうとしている大きな蛇が垂れ下がって来ている。窓やランプ・右上の調理器具(?)に至るまで蛇で出来ている。

ゴッホはこの作品を描いた時既に蛇神と接触し、蛇神の技術を借りて作画していたと思える。

人物を画面左から順に見て行く。

ゴッホいも4
ゴッホいも4 posted by (C)カール茅ヶ崎

父親だろう。変に体が横に広いと思ったら、背中に大蛇が張り付いていた。骨ばった顔のこの男の体の本来の背中の線は輪郭よりも少し内側にある。帽子も蛇で出来ていて、至る所に蛇がまとわりつている。顔も体も全て蛇で構成されている。

股間から大きな男性器が勃起した状態で描かれているが、それはテーブルクロスか女のスカートのようにも見せて隠している。

ゴッホいも5
ゴッホいも5 posted by (C)カール茅ヶ崎

帽子に蛇がのたくっている。耳は丸まった蛇、瞼は口を開けた蛇、頬は蛇の横顔、顎も首も全て蛇で無い部分は無い。

全体を雰囲気でぼんやり見ているとそれは見えない。部分部分を蛇が形作っていると信念を持って思えば次第に見えて来る。固定観念を捨てて時間を掛けて見ることが大事である。

ゴッホいも6
ゴッホいも6 posted by (C)カール茅ヶ崎

母親であろう。蛇が取り付いて肩が盛り上がって見えるが、実際はより細いすっきりした体を持っている。貧乏で服を家の中で重ね着しているのではなく、蛇が体に張り付いて大きく太く見えるのである。肩・首に蛇が回っている。左腕は湯気に見せかけた蛇が咥えてしかも連結している。

後ろの蛇が前の蛇を深く呑み込んで、その頭だけが連結していると言うのは名画の中においてよくある表現で、蛇はこれが出来ることでより自由に変形出来る。獲物を丸呑みして後でじっくり消化すると言う蛇の特性を知らされる。

帽子も白蛇の集まり、髪も蛇の顔等である。右手の指は三本で、人差し指と見えるのは別個体の蛇である。その人差し指の蛇の口から細い白蛇がフォークとして飛び出しており、そのフォークの爪を作る蛇三本のうち一本が左手に喰い付いている。

ゴッホいも7
ゴッホいも7 posted by (C)カール茅ヶ崎

瞼・頬骨・顎を蛇が形作っているのが見つけやすい。頬の左右の栗色の髪の毛は蛇が口を開けて威嚇している様子を作っている。

ゴッホいも8
ゴッホいも8 posted by (C)カール茅ヶ崎

娘だと思うが、何か不自然である。頭が異様に大きく、同じく大きな頬と合わせて落花生かひょうたんの様な顔をしている。女の子にしては体の幅が広く、スカートも巨大である。子供が椅子に座っているようにはとても見えない。ランプの光の逆光となっているとはいえ、この子だけ特に黒い。それに首の左端にある白い牙のような物は何だ?

体全体を蛇に巻き付かれていてそれで太く見えるらしい。この子の本来の体の輪郭線がうっすらと見えていたりする。頭に大きな黒い蛇が喰らい付いていてさらにその上に黒い蛇が這っているようである。それで頭が異様に大きくなっているのだ。頬にもその輪郭に沿って白蛇が這い、それで顔が大きく見えている。スカートに見える部分は巨大な蛇の頭である。真ん中に一匹、左右に一匹ずつの計三匹が下からこの子に齧りついている。真ん中の巨大蛇は女の子の下半身を丸呑みしている。背中や左手にも大きな蛇の顔等が見える。右手は無い。首の左側の牙のような白い物は、上の黒蛇の口から下がって来ている白蛇か。

この娘は既に大部分蛇どもに喰われてしまっているのではないか。無い部分を蛇どもが繋がったり重なったりしてそれらしく見せているだけなのではないか。この子には人間らしい動きが全く無く人形のようである。

ゴッホいも9
ゴッホいも9 posted by (C)カール茅ヶ崎

蛇だけで形作られたと思われる中身の無い、生命感の無い後ろ姿。

ゴッホいも10
ゴッホいも10 posted by (C)カール茅ヶ崎

祖父だろう。家の中でも厚手のオーバーコートを着こんでいる。

・・・と思ったが、実はデカい蛇が肩に乗っかている。特に左肩の上の蛇は爺さんの頭と同じくらいの大きさの頭をしている。そいつの口から少し小さい蛇が飛び出ていて、茶碗の蛇に口を付けている。また黒っぽい蛇が肩から首にかけて巻き付いて締めている。帽子も蛇だらけ。両手とも指は三本のようである。

ゴッホいも11
ゴッホいも11 posted by (C)カール茅ヶ崎

左頬から首にかけて黒蛇が巻いて締めていて爺さんは呼吸が出来ないで苦しそうである。目玉が死体のそれのようだ。

ゴッホいも12
ゴッホいも12 posted by (C)カール茅ヶ崎

祖母と思われる。帽子・肩掛け・帯とどれも大きな蛇である。腰から下は巨大な蛇の頭が前後から挟むようにして咥えている。祖母の両足はぱっくりと開いた巨大蛇に呑まれてしまっている。また同時にこの辺りは太い蛇が足の周りでとぐろを巻くように回っているようにも見える。

婆さんの左腕が少し長すぎるように感じる。セザンヌの「赤いチョッキの少年」の片腕のように長い・・・と言うか、肩から外れて下にずれているのではないか。左肩にかかったショールに見せかけた大蛇がその鋭い牙で肩の所で腕を喰いちぎり、咥えているのかもしれない。

その左手の先の人指し指は、本来のこの女の指ではなく、別個体の蛇だと思うが、足を喰う巨大な蛇に喰い付いてわずかな抵抗を見せているのか。

ゴッホいも13
ゴッホいも13 posted by (C)カール茅ヶ崎

頭や肩に喰い付かれ、首や腹を絞められ、下半身を飲み込まれてもう意識が無くなっているのではないか。

絵筆のひと塗りの中に蛇の画像の印影が表れている。人間技とは思えない。油絵の具を絵筆に乗せて塗ったとは思えない。たぶん油絵に似せて別な手法を用いているに違いない。

ゴッホにしても他の画家にしても、蛇神への生贄図に上手い下手の差は無い。全く同じテーマで同じ作者が描いたような作品である。大きく見れば巨大な蛇顔に見えてそれが小さな蛇の集まりにも見える。蛇が右の人間を襲っているように見えて左の人間を喰っているようにも見える。見る人によって違って見えたりする。

ゴッホの絵のような一見乱暴な筆の運びの中でも、実は精密な蛇の印影が隠されている。

レンブラント「夜警」 暗い陰の部分に隠された秘密

「フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊」(通称「夜警」)1642年 アムステルダム国立美術館

レンブラント夜警1
レンブラント夜警1 posted by (C)カール茅ヶ崎

レンブラントの代表作と言えばこの作品である。363×437センチの大作。

この作品、表面に塗られたニスが劣化し黒ずみ、画面の左と上部が切り取られているし、三回にわたり観客により表面を切られたりしている。修復はされているが作者の意図はうかがえるだろうか。

レンブラント夜警2
レンブラント夜警2 posted by (C)カール茅ヶ崎

黒ずんだニスを取り除いて修復された物を、パソコン上でさらに画質調整して明るくしてみた。

Wikipediaでは、火縄銃組合の自警団が出発するよう隊長が促した場面であり、画面躍動感のある絵だと解説してある。しかし僕には混乱した場面にしか見えない。

民間の自警団とはいえ、服装の統一感が少しもない。一つとして同じ格好の者がいないし、旧時代の甲冑に身を固めた者もいる。手にする武器も銃であり槍であり剣である。顔の向きもバラバラだし、そのしていることも皆違う。今から出発と言うこの時に銃に弾込めをしていたりする(太鼓のバチも折れているように見えるし、中央の甲冑を着た子供の持つ銃が発砲されている様子だ。白い服の副隊長の帽子の羽飾りでその発砲煙がごまかされてはいるがたぶん発砲している。その証拠に銃口の後ろの男が驚いている)。右上の槍の並びの乱れが混乱を象徴している。軍隊ならばこう言う部隊は弱い。「静かなること林のごとく」槍の穂先が整然と並び静粛なのが強い部隊である。なのにこの集団は中に子供まで駆けまわさせている(画面左の甲冑を着た子は剣を肩から下げて走り回っている)。女の子さえいる。犬もいる。特に子供に甲冑を着せ剣や銃を持たせるなど、この大人たちは見識が無いことはなはだしい。まるでチンドン屋の出発のようである。

真ん中の黒い服の隊長・その右の副隊長・少し奥左の黄色いドレスの女の子が目立つ。

レンブラント夜警3
レンブラント夜警3 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面中央の上部を調べてみると、この作品もやはり蛇神が人間を喰う事を示唆する絵であることが判る。上方から壁を伝って降りてくる巨大な蛇が何匹も描かれている。その口の先には必ず人間の頭がある。中央のアーチは巨大な蛇神の正面を向いた顔である。その顔の後ろにはさらに大きな蛇神の顔があり、前の巨大な蛇を呑んでいる。

ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」と同じ、生贄にされた人間たちの喰われる瞬間が描かれている。

柱に掲げられた盾の額縁も銀色の蛇が何匹かで出来ている。旗手の持つ旗も垂れ下がった蛇の並びで出来ている。

レンブラント夜警4
レンブラント夜警4 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面左、弾込めをする隊員。服も体も蛇で出来ているが、別個体の大蛇に右左上方から、また下の地面からも噛み付かれている。背後の男たちも何かに擬態した大蛇に齧られている。

左手前の甲冑を着て走る子供だが、顔が見えないし、左足の表現も何か不自然である。これは実体のない存在ではないか。左足も、それに見えるが実は大蛇の顔にもなっている。スーラの「グランドジャット島の日曜日」に描かれていた、中に人間のいない人形のようである。右足だけでバランス良く立っている。この気味の悪い子供は食人と関係があるのだろうか。

レンブラント夜警5
レンブラント夜警5 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面右手の群衆。左の老人は頭や肩・背中に大蛇が乗っかっているし、その他の男たちも上から・横から蛇に喰われている。犬は犬の形をしてはいても既に大部分蛇に成り替わられている。特にこのあたりの暗い部分は大蛇の形がよりはっきりと描かれている。レンブラントは光と影を使って劇的な表現をするとか言われるが、実際はその暗い部分で隠し絵をしている。

レンブラント夜警6
レンブラント夜警6 posted by (C)カール茅ヶ崎

中央部分の群像。すべての人が蛇に巻き付かれ、噛み付かれ、喰われている。

画質調整し、トレースしながら元絵をじっくりと見て行くと次第に見えて来る。これは実際に存在する人体が描いてあると信じてはいけない。別の視点から時間をかけてよく見ると見えて来るのだ。ひとつの名画の中に蛇画像を発見し、他の名画にも同じものを見つけ、この世は蛇族に支配されているのではないかと疑問を持って初めて見えて来る。

レンブラント夜警7
レンブラント夜警7 posted by (C)カール茅ヶ崎

奥の女の子。これは自警団にマスコット的に愛されている娘であるとWikipediaにはあるが、この娘だけ目立たせるように光が当たっているので、自警団を祝福する天使かとも思った。確かに翼のように見える物も見える。

しかし、イヤリングや髪飾り、腰に下げられた金貨の入っていそうな巾着袋に何かいやらしいものを感じる。鳥の死骸を腰にぶら下げているのは生贄の象徴ではないのか。上図右は顔の拡大図だが、眼はうつろであり、口の中から何か小さな蛇が何匹か顔を出している。天使の羽に見える部分はよく見ると大蛇の頭である。こいつが少女に喰い付いている。やはり喰われる対象であるにすぎない。

レンブラント夜警8
レンブラント夜警8 posted by (C)カール茅ヶ崎

隊長の顔拡大図。統一の取れない男たちを叱咤激励するでもなく、どこを見ているのか分からない眼をしている。背後の盾のふりをした大蛇に齧られているからだろう。また髭も髪も蛇であり、それにも噛まれている。

レンブラント夜警9
レンブラント夜警9 posted by (C)カール茅ヶ崎

肖像画とは思えない。傍観者まで描き込まれている(切断された左端部分にも二人ほどの人物が描かれていたらしい)。やはり大小の蛇に巻き付かれ喰われている。表情が誰もがうつろである。圧倒的な強さを持った巨大な蛇に睨まれ、喰われようとするとき人はこんな諦めの表情をするのだろうか。

レンブラント夜警10
レンブラント夜警10 posted by (C)カール茅ヶ崎

副隊長のこの服装、どう見てもおかしい。これから出発と言うときにブーツがまだ履けてない。だらしなく下がったままである。これでは歩きにくいだろう。

それにこのブーツの下に膝まである靴下を穿いているらしいが、その下にまた股引のような下着を穿いている。この股引の部分ごつごつしているのは蛇が張り付いているからで、実はすっぽんぽんではないのか。ダヴィンチの「キリストの洗礼」のイエスのようにチンチン丸出しになっているのではないか。レンブラントの「ダナエ」でも、枕のふりをして男性器がはっきり描かれていたが、その同じ作者の作品である。上着の下端に見えているのは睾丸か亀頭だと思える。

レンブラント夜警11
レンブラント夜警11 posted by (C)カール茅ヶ崎

その部分の高画質図。どうだろう?太ももとチンチンを丸出しにしているように見えるのだが。左太ももの弛みはその色の蛇が巻き付いているからであり、その右側には細いへ蛇が上から下に這っている。右太ももの股の切れ込みに布の縫い目に見える縦線はまた蛇が下がって来ているから。

レンブラント夜警12
レンブラント夜警12 posted by (C)カール茅ヶ崎

隊長の股間にも焦点を当ててみた。やはり何かが見える。デカいのがぶらりと下がっている。

肉眼ではたぶん見えないだろう。パソコン上でPhoto Shop等を使って暗い部分を明るくする操作をしない限り見えないのではないか。そんな微妙な陰影で隠し絵をしている。人間のできる事ではない。

レンブラント「ダナエ」 金と引き換えに蛇神の子を産む女

最近このブログに珍しくコメントが付いた。

「頭おかしい。統合失調症かな?」と短い言葉だけである。

僕は自分の眼に見える真実を述べているだけなので非難される覚えはない。人間と言う物は自分にとって不都合な事実は見えないらしい。例えばUFOが空に見えているのに、それを信じない人は見えてないと言うらしい。人間の眼と言うのはいい加減な物で、脳を通して理解するから理解できないものは見えないと思ってしまうらしい。コメントを寄せた人は自分の眼に映っているものを脳では受け入れられなかったのだろう。

レンブラントの自画像に対して付けられたコメントなので、今日はしつこくレンブラントの作品を観る。

レンブラントダナエ1
レンブラントダナエ1 posted by (C)カール茅ヶ崎

レンブラント・ファン・レイン 「ダナエ」 1636~1634年 エルミタージュ美術館

ギリシャ神話を題材にしている。全知全能の神ゼウスが、見初めた人間の女ダナエに金の雨と化して性交渉を持つと言う話である。ダナエが牢獄の中素っ裸でベッドに横たわり、背後の牢番の男がカーテンを開けている。頭上には金色の天使が飛んでいる。

レンブラントダナエ2
レンブラントダナエ2 posted by (C)カール茅ヶ崎

この絵を見て一番初めにおかしいと思ったのは、画面に向かって右手側、ダナエの枕のようなクッションのような物である。これは明らかにペニスであろう。亀頭部分に黒い蛇が噛みついていて一見繋がって見えるが、よく見ると別物である。(こんな巨大な男性器は無いと思っていればそれは見えない。)画題が神ゼウスと人間の女のセックスなのでこういう物があってもおかしくない。

レンブラントを尊敬する人は多いだろうが、実はこういう表現を平気でする下品な画家である。

レンブラントダナエ3
レンブラントダナエ3 posted by (C)カール茅ヶ崎

次に気になったのが天使の顔。苦痛に顔を激しくゆがめていて全く天使らしくない。いったい何があったのだろう。

レンブラントダナエ4
レンブラントダナエ4 posted by (C)カール茅ヶ崎

天使の画像を全体でみるとその理由が判る。両手が手錠のような物で縛られている。頭や体に多くの蛇が張り付いている。頭の後ろにこげ茶色の大きな蛇がいてそれが喰い付いている。右の翼が翼であると同時に大きな金色の蛇になっていて大口を開けて喰い付こうとしている。首や腹に蛇が巻き付き、頭に小蛇が喰い付き、さらにデカい蛇が頭を齧っているのだから顔をしかめるのも当然だろう。

「天使の両手が縛られているのは彼女が幽閉された状況を象徴している」とかの解説をWikipediaではしているが、単に喰われる痛みを表しているだけだと思う。

レンブラントダナエ5
レンブラントダナエ5 posted by (C)カール茅ヶ崎

ダナエの顔。喜んでいるように見える。

下唇が下品にたるんでいる。そこには口を開けた蛇が張り付いている(右のイラストのように)。高画質の素材が手に入らなかったので細かい部分は判別できないが、この顔も蛇で形作られているらしい事は判る。少し開いた口の中に見えるのは歯か、牙か、小蛇か。

画面に所々縦に白線のひび割れがあるがちょっと自然に出来たものとは思えない。顔の表面上の蛇の頭に沿っているので、この絵が描かれた最初からこの白いひび割れはあったのではないか(この辺はもっと検討が必要だが・・)。

レンブラントダナエ6
レンブラントダナエ6 posted by (C)カール茅ヶ崎

ダナエの足元の拡大図。両足を陰に見せかけた蛇が咥えている。その上を白い布に見せた蛇が這っている。さらにその上を太いニシキヘビが何匹も乗っかって押さえつけている。これでは身動き出来ないだろう。

レンブラントダナエ7
レンブラントダナエ7 posted by (C)カール茅ヶ崎

ダナエの左手。三本指。人差し指に見えるのは別の蛇。

レンブラントダナエ8
レンブラントダナエ8 posted by (C)カール茅ヶ崎

ベッドの手前に落ちているのは靴か。真ん中の踵の部分を作っているのは蛇の頭。下の蛇を大口を開けて咥えている。

レンブラントダナエ9
レンブラントダナエ9 posted by (C)カール茅ヶ崎

右手に牢屋のカギをぶら下げている牢番。左手でカーテンを開けているが、その手を上からぶら下がっている黒い大蛇に喰われている。帽子に見えるものも、服に見えるものも全て蛇であるようだ。ダナエ同様画面左手を見ている。そこに何が見えるのか。

レンブラントダナエ10
レンブラントダナエ10 posted by (C)カール茅ヶ崎

二人が見ている画面左には、天井から垂れ下がってきている巨大な蛇がいた(イラストで緑色を塗った部分)。

画面右手にも、中央にも上から垂れている大蛇がいるが、この左側のが一番大きい。

これがゼウスなのだろう。口先から金色の物を吐き出している。

黄金色の造形物・金銀宝石・装身具(ダナエは早くも身に纏っている)は、人間の女にとってこの上なく好ましい物と知っているゼウスはそれをその場に出現させてダナエを喜ばせている。これらの宝物と引き換えにダナエは巨大なペニスを受け入れゼウスの子を産む事になったのだろう。

ギリシャ神話もただの物語ではなく、実際にあった事が伝承されているようである。ただ神が蛇型であることは秘して。

フェルメール「マリアとマルタの家のキリスト」 蛇人間イエスには逆らえない

今日畑でアシナガバチの巣がスズメバチに襲われていた。

農機具を入れてある小屋に10センチくらいのアシナガバチの巣を見つけ、野菜の受粉や害虫退治に役に立つと思ってそのままにしておいたのだ。15センチくらいになったところで一匹のスズメバチにそれが襲われ、中の幼虫が全滅した。スズメバチは幼虫を取り出し団子状にしてむしゃむしゃと喰っていた。アシナガバチの成虫は一時隠れていたが、スズメバチがいなくなってから3~4匹が戻ってきて巣穴をひとつづつ頭を突っ込んで点検していた。

アシナガバチが哀れでしょうがない。アシナガバチにしたら体も顎も大きいスズメバチに生物的にかなわないから見ているしかなかったのだろう。日本ミツバチのように集団で抵抗してスズメバチ熱死させることもなかった。

人間も巨大な口を持った明らかに自分より力の強い生物に襲われたら何の抵抗もできないだろう。

フェルメールマルタ1
フェルメールマルタ1 posted by (C)カール茅ヶ崎

フェルメール 「マリアとマルタの家のキリスト」1654~55年頃 スコットランド国立美術館エディンバラ

この絵の中に前回「牛乳を注ぐ女」で見たのと同じ人の頭ほどのデカいパンが描かれていた。フェルメール22~23歳、「牛乳・・」の絵の3年ほど前の作品である。

まずこの絵の画題だが、聖書の福音書の中の逸話から採られている。・・・・「イエスがマルタの家に泊まった際、マルタはイエスをもてなすために忙しく立ち働き、その姉妹のマリアは座って何もせずただイエスの話を聞いているばかりであった。マルタはイエスにその事で文句を言ったら、イエスはマリアの方が正しいと言う。イエスの世話をするマルタよりもただひたすらにイエスの話を聞き入っているマリアの方が正しい態度であると。」奥の、バスケットにパンを入れテーブルに置いているのがマルタ、手前の椅子に腰かけ頬杖を突いているのがマリアであろう。

フェルメールマルタ2
フェルメールマルタ2 posted by (C)カール茅ヶ崎

マルタの持っているバスケットの中にあるパン、これは人の頭と同じくらいの大きさの蛇の頭である。「牛乳・・」のパンも蛇の頭であったかもしれない。こちらのパンの後ろにはワイン(?)の瓶を包む布がまた蛇の顔であり、パンの蛇に喰い付こうとしている。

フェルメールマルタ3
フェルメールマルタ3 posted by (C)カール茅ヶ崎

このイエスの顔が変である。口から舌を出している。舌なめずりをしている。大事な説教をしている最中に、食事を持って来た女を見ながら舌なめずりしているイエスを作者は何の意図をもって書いたのか理解に苦しむ。

フェルメールマルタ4
フェルメールマルタ4 posted by (C)カール茅ヶ崎

そのイエス、体全体を見るとどうやら青い大きな蛇が構成しているようである。画面右側からイエスの左腕の上を通って腹の上に大蛇がいる。それの口から別のが出ていて連結して右足になっている。イエスの胸は異様に細く、蛇の胴体のように見えるからイエス自体が大蛇なのかもしれない。左足のあたりでは大蛇が円を描くように回っている。また同時にそれらがさらに大きな蛇の顔を形作っている。

青い大蛇はその口先がすべてマリアの方に向いている。イエスも右手でマリアを指さしている。これは「マリアが正しい」と言う事以外の意味が含まれていると見た。

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マルタの服の形・姿勢等が不自然である。胸や腹にさらしを巻いたように窮屈そうだし、首根っこを掴まれた猫のように肩の位置が高い。

パンの形になっている蛇の胴体は女の体に巻き付いているのではないか。乳房もつぶされて平板になっている。両脇を巻いて後ろに回り、上方に吊り上げているのかもしれない。背後の壁にある黄色っぽい縦の太い線はこのパンの蛇の続きかもしれない。

頭に巻いた布はよく見ると蛇である。右肩から出た蛇が顎の下を通って頭の方に登り乗っかり、額あたりを齧っている。

フェルメールマルタ6
フェルメールマルタ6 posted by (C)カール茅ヶ崎

大蛇に腹を締め付けられ、両脇で上に吊り下げられた女の顔。少し口を尖らせてイエスに不平を言っているようにも見えるが、実際は苦しくて意識が薄らいでいるのだと思う。

フェルメールマルタ7
フェルメールマルタ7 posted by (C)カール茅ヶ崎

マリアは体中蛇にたかられている。頭の布、首の布、腰の布は蛇が巻き付いているのであり、後ろのテーブルクロスはその柄の大蛇が覆いかぶさっているのである。大きすぎる下半身は大蛇がたくさんのたくって形作っている。

左足全体の色が他と違う(右足の下肢もだが)。陰になっているのではなく、ここは彼女の本来の足が無く、大蛇が成り代わっているのではないか。

フェルメールマルタ8
フェルメールマルタ8 posted by (C)カール茅ヶ崎

マリアの顔。顎に蛇が巻き付いていて苦しそうである。右手で剥がそうとしている。

その表情は、イエスに「あなたの方が正しい」と言われて喜んでいるような顔ではない。驚いたような顔をしている。

エスと言う蛇人間に「あなたを喰う」と言われればあるいはこんな表情をするかもしれない。

フェルメールマルタ9
フェルメールマルタ9 posted by (C)カール茅ヶ崎

マリアの左足先。踵の形がおかしい。こげ茶色の蛇が踵を咥えているから踵の一部が見えないのだ。くるぶしから上も別の蛇が咥えている。そこは蛇に呑まれているもしくは切断されている。

フェルメールマルタ10
フェルメールマルタ10 posted by (C)カール茅ヶ崎

マルタの持つワインの瓶のようなもの。その瓶の口の上に赤い色の部分がある(画面右上)。明らかに赤い。マルタの肘に隠れてよく見えないが、肉ではないか。そして瓶に見えた物はよく見ると瓶にしては肩が無く、棒状で骨のようである。これは骨付き肉か。「牛乳・・」ではパンのすぐ後ろに肉があったが、ここではこういう形である。

フェルメールマルタ11
フェルメールマルタ11 posted by (C)カール茅ヶ崎

マリアの腰かけた椅子。猫足になっているが何故か白い部分が数か所ある。僕にはこれが皮膚を削って骨が見えている様子に見える。マリアの左足が切断されて骨付き肉となってマルタがイエスに提供している事をこの椅子の脚が示唆しているのか。

巨大な蛇の化身であるイエスに睨まれ、望まれれば我が身を提供することを拒めない。スズメバチに子供たちを喰われても黙って見ている事しかできないアシナガバチの立場と似ている。

フェルメール「牛乳を注ぐ女」 蛇神に人肉を用意する女

フェルメール 「牛乳を注ぐ女」 1658~1660年頃 アムステルダム国立美術館

フェルメール牛乳1
フェルメール牛乳1 posted by (C)カール茅ヶ崎

この有名な絵にも不自然な点がいくつかあるので調べてみた。

まず、このたくましい体を持った女のエプロンと言うか腰巻と言うか腰に巻いた青い布。汚れを防ぐための布としては綺麗な鮮やかな青色であり、その腹の部分が変に膨らんでいる。

フェルメール牛乳2
フェルメール牛乳2 posted by (C)カール茅ヶ崎

その部分を切り取って拡大、画質調整してみるとやはり大きな蛇が腰に巻き付いていた。腹を三周ほど巻いてから尻から前に回り下に向けて頭を見せているようである。直径10センチ以上の太い青蛇である。女のへそのあたりでは同色の小さな蛇が頭を揃えて並んでいる。大きな太い蛇は同時に小さな蛇の集まりにも見えるように描いてある。

女の足は、赤い大きな蛇が並んでスカートになっていて見えない。

フェルメール牛乳3
フェルメール牛乳3 posted by (C)カール茅ヶ崎

女の手指は蛇の連結であり、特に右手の親指の所で蛇が大口を開けて前の蛇を咥え込んでいるのがよく見える。左手の人差し指も同様に大口を開けた蛇が前の蛇を咥えている。よくは見えないが両手共に指は三本だろう。

牛乳ポットの中に大きな蛇の頭が覗いている。暗い部分だけを明るくしてみると牛乳ポットの中に濃いグレーの蛇が入っていて、顔を出している。

牛乳自体も白蛇であり、ポットの端に頭を見せている奴が細い白蛇を咥えている。

フェルメール牛乳4
フェルメール牛乳4 posted by (C)カール茅ヶ崎

女の顔を画質調整し、イラスト化したらこんな気持ち悪い絵になった。

女の眼は伏し目がちかと思ったら意外に黒目が大きい。その黒目は黒蛇の顔である(より拡大するとそこに蛇の両目があった)。口から黒い蛇・白い蛇が飛び出ている。

フェルメール牛乳5
フェルメール牛乳5 posted by (C)カール茅ヶ崎

テーブルは蛇だらけである。バスケットは多数の蛇の連結で出来ており、テーブルに直に置いてあるパンも蛇の頭である。右下に流れる青い布も蛇であり、5~6匹いる。皆バスケットの方に頭を向けており、ここに向かって集まって来たかのようである。後ろのパンの形の蛇の頭もバスケットの中を狙っているかのようである。

フェルメール牛乳6
フェルメール牛乳6 posted by (C)カール茅ヶ崎

そのバスケットの中にあるのは何だろう? パンと肉? 人の頭ほどの大きさのパン・人の腕か足くらいの太さの肉、誰が食べるのだろうか。この絵は朝食準備をしている女中さんの絵ではないのか。だとするとこんなデカいパンとこんなデカい肉をだれが喰うのか。

今まで見てきた名画は、蛇神たちが人間の体に集まってきてそれを喰おうとしている図ばかりだった。とするとこのパンと肉はひょっとして人間の断片ではないのか。

大きなパンが人間の頭蓋骨であるかどうかはよく判らないが、左の肉の方は人肉に見えないことはない。一部皮膚層が剥がされて赤い筋肉が見えている足か腕の肉?

フェルメール牛乳7
フェルメール牛乳7 posted by (C)カール茅ヶ崎

女の背後の足元に不思議な物がある。四角い木で出来た箱であるが、中に何か入っている。箱の周りの地面には白い骨片のような物が散らばっている。手前にあるのはメスのようなナイフか?

この箱の中の物、ロボットの顔のようにも見えたが、そのロボットの左目に見える黒い丸はよく見ると蛇が口を開けてこちらに向いて威嚇している絵が識別できた。だからこの黒丸を無視してこの形を見ると、人の足裏に見える。指先を左側に隠して足裏をこちらに見せて人間の足首が箱の中に入っているのではないか。

これと同じような箱を名画の中に見た事がある。

フェルメール牛乳8
フェルメール牛乳8 posted by (C)カール茅ヶ崎

上はレンブラントの「(天使のいる)聖家族」(1645年 エルミタージュ美術館蔵)の部分拡大図である。聖母の足の下にある木の箱はこれとそっくりではないか。レンブラントフェルメールと同じオランダ人で、19歳年上の画家であるからその影響を受けていないはずはない。レンブラントのこの絵の箱の中には人間の足首が入っている(曲げた足指を右に向けて足裏を見せている)。周りの地面に骨が散らばっている。そして右端には炎の色をした蛇が赤い肉を喰っている。

故にフェルメールのこの絵の箱にも切断された人間の足首が入っていると判断する。

 

大岡昇平の小説「野火」に、先の大戦中の兵隊による人肉食が扱われていたが、その中で人間の足首だけはどうしても食べられず、喰い残してそこらへんに捨ててあったと書いてあるのを記憶している。この箱の中の足首もそれと同じ「喰い残し」ではないか。

 

テーブルの上のバスケットの中には人間の肉があり、それを目指して蛇どもが集まってきている。さらに大きな蛇が背後の壁を伝って上から垂れて来ている。女が準備しているのは蛇神に捧げる人間の肉なのだ。

女の胴体は蛇に絞められ、足が見えないが、この肉は女自身の足の肉の可能性もある。

また、箱の後ろの壁に貼られたタイルの絵も意味深であり、何かを示唆しているはずだが、まだ判らない。